2016年6月28日(火)

P+D BOOKS 創刊1周年記念イベント 熊野大学 in TOKYO 生誕70年! 中上健次文学その意義と軌跡

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戦後生まれ初の芥川賞作家であり、作家をはじめとする多くのクリエーターたちに影響を及ぼした、伝説の作家、中上健次の生誕70年を記念して、また、昭和文学の名作を復刊するブランド、P+D BOOKSの1周年を記念して、作家・島田雅彦、長女で作家・中上紀、現在配信中の中上健次電子全集の監修者で文藝評論家・高澤秀次の3人が、中上文学を熱く語り合う、イベントを開催致します。

熊野の「路地」に生まれ、荒々しい自然と入り組んだ血縁を背景に、土着的でありながら、世界文学にも通じる「紀州熊野サーガ」を遺した中上健次。

第2次大戦後という、激動の時代を疾走し、わずか46歳の若さで夭折した不世出の作家・中上健次の人物像や、中上文学が現在に問いかける意義について、生前の中上健次と深い関わりのあった3人が、それぞれの立場から、自身の想いを披露します。

P+D BOOKSでは、中上が実母をモデルに書いた『鳳仙花』、晩年に雑誌連載中で逝去し絶筆、今回、初の単行本化された『熱風』と『大洪水』といった貴重な中上作品を発売中です。

中上健次文学の神髄に触れることができる、またとない好機です。是非、ふるってご参加下さい。

島田雅彦(しまだ・まさひこ)
1961年、東京生まれ。作家。東京外国語大学外国語学部ロシア語学科卒業。在学中の1983年、「海燕」掲載の『優しいサヨクのための嬉遊曲』でデビュー、芥川賞の候補となる。1984年、『夢遊王国のための音楽』で野間文芸新人賞受賞。1998年に近畿大学文芸学部助教授に就任、2003年からは法政大学国際文化学部教授。2006年、『退廃姉妹』で伊藤整文学賞を受賞、2008年、『カオスの娘』で芸術選奨文部科学大臣賞受賞。2010年下半期より芥川賞選考委員となる。

中上 紀(なかがみ・のり)
1971年、東京生まれ。作家。中上健次の長女。ハワイ大学芸術学部美術科卒業。高校、大学時代を含めた十年間米国で暮らし、外からアジアや日本を見つめた経験が、創作の原点となる。99年『彼女のプレンカ』ですばる文学賞受賞。主な著書に、『イラワジの赤い花』『彼女のプレンカ』『パラダイス』『悪霊』『夢の船旅 父中上健次と熊野』『いつか物語になるまで』『アジア熱』『水の宴』『シャーマンが歌う夜』『熊野物語』など。

髙澤秀次(たかざわ・しゅうじ)
1952年生まれ。早稲田大学第一文学部卒。文芸評論家。
主な著書に『評伝中上健次』、『中上健次事典』の他、『戦後思想の「巨人」たち』、『文学者たちの大逆事件と韓国併合』、『吉本隆明1945-2007』、『江藤淳―神話からの覚醒』など。
中上健次の年譜を制作。監修に『別冊太陽 中上健次』のほか中上健次関連の編著多数。
現在、小学館発売「中上健次電子全集」の特別監修を務めている。

入場無料(先着50名)
☆日時  6月28日(火)18時30分開場、19時開始
☆会場  MARUZEN&ジュンク堂書店渋谷店(東急百貨店本店7F)喫茶コーナー
☆受付  ご予約が必要です。7Fカウンター、もしくは、お電話にてご予約承ります。
☆お問合せ先 03-5456-2111

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