2016年7月3日(日)

『MONUMENTS』第41回木村伊兵衛賞受賞記念「広島からの眺め」新井卓 × 石内都 トークイベント

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写真集『MONUMENTS』(PGI)で、本年度の木村伊兵衛写真賞(第41回)を受賞した新井卓が、同賞受賞者(第4回)および写真家で今回から同賞の選考委員をつとめる石内都をゲストにお迎えして語り合います。

世界最古の写真技法・ダゲレオタイプを使って核の記憶を追いつづける新井卓と、広島の原爆被災者の衣服や遺物を撮った、大先輩である写真家・石内都が、戦後70年が過ぎたいま、なぜ広島や核の遺物を撮るのか、また写真を通して見えてくるものは何か、考えます。

サイン会情報
トーク終了後、新井卓さん『MONUMENTS』の販売・サイン会を行います。
また、石内都さんの最新写真集『フリーダ 愛と痛み』と最新刊『写真関係』の販売・サイン会も行います。

新井卓 あらい・たかし
1978年生まれ、神奈川県川崎市、岩手県遠野市を拠点に活動する。
大学時代に写真に出会った新井は、写真の原点を探るうちダゲレオタイプを知り、試行錯誤ののち同技法を習得。対象に出会った時の感覚を、時間と空間を超えて、見るものに生々しく伝えることのできる<小さなモニュメント>として、自身のメディアとしてきた。核の歴史に興味を持ち始めた2010年から、第五福竜丸の船体や元船員に出会い、その後、福島、長崎、広島、アメリカ各地の核遺物、と撮るべき対象に自然にめぐり合ってきたという。

これまで、ボストン美術館、森美術館、東京国立近代美術館ほか国内外の展覧会に参加多数。2014年に英国ソースコード・プライズ、2016年には第41回木村伊兵衛写真賞、および日本写真協会賞新人賞を受賞した。単著に『MONUMENTS』(PGI、2015)など。作品はボストン美術館、サンフランシスコ近代美術館、東京都写真美術館、ギメ美術館ほかに収蔵されている。

www.takashiarai.com

石内都 いしうち・みやこ
群馬県桐生市生まれ。初期三部作で街の匂い、気配、空気をとらえ、同い年生まれの女性の手と足の作品『1・9・4・7』以降、身体にのこる傷跡シリーズを展開。1999年東京国立近代美術館「時の器」個展。2005年母の遺品シリーズ「Mother’s 2000-2005 未来の刻印」ヴェネチア・ビエンナーレ日本代表展示。2008年広島市現代美術館で広島原爆資料館に収蔵されている遺品を作品化した個展「ひろしま-Strings of Time」発表。2012年丸亀市猪熊弦一郎現代美術館にて銘仙きものを撮影した個展「絹の夢」を開催。2012年メキシコのフリーダ・カーロ博物館に保管されているフリーダ・カーロの遺品の撮影をする。ロンドン、テートモダンにて収蔵展「絶唱、横須賀ストーリー」、2014年ロンドン、マイケル・ホッペンギャラリーにて「Frida by Ishiuchi Miyako」個展。2015年ロサンゼルス、J・ポール・ゲッティ美術館、「横須賀」から「ひろしま」まで個展「Postwar Shadows」。2016年個展「幼き衣へ」島根県立石見美術館。「Frida is」銀座・資生堂ギャラリーにて個展。写真集『フリーダ 愛と痛み』(岩波書店)、エッセイ『写真関係』(筑摩書房)を出版。

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概要
日程:2016年7月3日 (日)
時間:14:00~15:30 開場13:30~
料金:1,080円(税込)
定員:50名様
会場:本店内 小教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)

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