2016年7月4日(月)

水谷八也 × 葛河思潮社 「死と向き合い、生の実感を取り戻すための演劇ビフォー・トーク」 三好十郎・作/ 長塚圭史・演出  葛河思潮社第五回公演『浮標(ぶい)』上演記念

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劇作家・演出家・俳優の長塚圭史が2011年に立ち上げたソロ・プロジェクト「葛河思潮社」。その旗揚げ公演となった『浮標(ぶい)』がこの夏に再々演され、横浜・豊橋・兵庫・三重・北九州・佐賀・東京を巡ります。

『浮標』とは、戦中〜戦後に活躍した昭和の劇作家・三好十郎による傑作長編戯曲です。これは三好十郎の実体験がベースになっているドキュメンタリー作品で、結核という不治の病に罹った妻を夫が命がけで看病するという「愛の物語」でありながら、科学や宗教、芸術や経済にしがみつきながら救いの道を模索するという壮絶な「生と死の物語」でもあります。

2011年の初演は大好評の内に幕を閉じ、すぐに2012年の再演が決定。そしてこの度、ファンからの熱い要望と長塚さんの思いが重なり、3度目の上演が決まりました。

そこで葛河思潮社では、この再々演に先立ち、“予習プロジェクト”と銘打って『浮標』の世界をより深く理解するためのビフォー・トークを開催いたします。

ゲストには、現代演劇に精通し、『浮標』再演時のパンフレットにも解説文を寄稿してくれた早稲田大学文化構想学部の水谷八也教授をお招きし、観る者の死生観を激しく揺さぶる『浮標』の魅力について、じっくりと語り合っていきたいと思います。

【出演者プロフィール】

水谷八也(みずたに・はちや)
早稲田大学文化構想学部教授(文芸・ジャーナリズム論系)。英米演劇の研究を専門とし、ソーントン・ワイルダーの『わが町』『危機一髪』『結婚仲介人』、アリエル・ドルフマンの『谷間の女たち』『世界で最も乾いた土地』『The Other Side/線のむこう側』、アーサー・ミラーの『るつぼ』などを翻訳。論文に「Thornton Wilderと”Nascuntur Poetae…”における詩人の肖像」「劇作家Thornton Wilder──形式としてのヴォードヴィル」など。

伊藤達哉(いとう・たつや)
演劇プロデューサー。早稲田大学在学中に演劇活動を開始し、2000年より演劇プロデュースユニット「阿佐ヶ谷スパイダース」制作代表を務める。その後、2004年に「阿佐ヶ谷スパイダース」を法人化し、有限会社ゴーチ・ブラザーズを設立、代表を務める。最近の主なプロデュース作品に、『「黒子のバスケ」THE ENCOUNTER』、テアトル・ド・アナール『従軍中のウィトゲンシュタインが(略)』、『ツインズ』、『背信』、『冒した者』、『浮標』など。

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時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order

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