海外文学の新しい熱を感じさせてくれた『カステラ』と『歩道橋の魔術師』――そんな小説を生んだ韓国と台湾をより身近に感じ、その文化をより深く知っていただくトークイベントです。
ホウ・シャオシェンやウェイ・ダーションだけじゃない台湾映画、隠れた逸品よりどりみどりの韓国映画、さらにこれまで日本で紹介される機会が少なかった文学についても、その背景となる人びとの生活や歴史とともに熱く語り合っていただく予定です。
日本翻訳大賞等でも話題になり、BOOKMARK4号の「えっ、英語圏の本が一冊もない!?」の特集でも紹介文をよせています斎藤真理子さん(『カステラ』の訳者)と天野健太郎さん(『歩道橋の魔術師』の訳者)のお話を、金原瑞人さん、三辺律子さんが聴き手となってうかがっていきます。
斎藤真理子 さいとう・まりこ
1960年、新潟市出身。明治大学文学部史学地理学科考古学専攻卒業。編集者、ライター、翻訳者。1980年より韓国語を学び、1991年~92年、韓国・延世大学語学堂留学。93 年、韓国・民音社より韓国語詩集『入国』刊行。2014年、ヒョン・ジェフン氏との共訳書『カステラ』(パク・ミンギュ著・クレイン刊)刊行、同作で翌年第1回日本翻訳大賞受賞。今年末、小説『こびとが打ち上げた小さなボール』(チョ・セヒ著)が河出書房新社より刊行予定。2017年に『ピンポン』(パク・ミンギュ著)が白水社より刊行予定。
天野健太郎 あまの・けんたろう
1971年、愛知県三河出身。京都府立大学文学部国中文専攻卒業。2000年より国立台湾師範大学国語中心などに留学。帰国後は中国語翻訳、会議通訳者。聞文堂LLC代表(ツイッターアカウント「 @taiwan_about)、台湾書籍を日本語で紹介するサイト「もっと台湾」主宰。訳書に、龍應台著『台湾海峡一九四九』『父を見送る』、猫夫人著『猫楽園』『店主は、猫』、陳柔縉著『日本統治時代の台湾』、呉明益著『歩道橋の魔術師』など。
ツイッター: @taiwan_about
もっと台湾 WEBサイト:www.motto-taiwan.com
金原瑞人 かねはら・みずと
法政大学教授・翻訳家。BOOKMARK発行。
主な訳書に『国のない男』、エッセイ集に『サリンジャーにマティーニを教わった』など。
三辺律子 さんべ りつこ
英米文学翻訳家。BOOKMARK編集。白百合女子大学、フェリス女学院大学講師。主な訳書に『龍のすむ家』、『少年キム』、『まだなにかある』、『世界を7で数えたら』など。
概要
日程:2016年8月21日 (日)
時間:18:00~19:30 開場 17:30~
料金:1,080円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室
お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)