2016年8月21日(日)

大妖怪展 ― 土偶から妖怪ウォッチまで 開催記念企画 「大妖怪展」の舞台裏に迫る! 祖父江慎 × 安村敏信

logo_abc100アートディレクターと美術史家の「妖怪」仕事 ~いやはや、僕たちすっかり妖怪に魅せられました。

「大学生の時に、真珠庵本『百鬼夜行絵巻』に出会って以来、私の中に妖怪が棲みついた」
と語るのは、現在、両国の東京都江戸東京博物館にて開催中の「大妖怪展 土偶から妖怪ウォッチまで」を企画監修された安村敏信さんです。自分の中に、妖怪が棲みついてしまうほど、妖怪が大好きな安村さんはいつか妖怪の総合展を開催したいと夢見ていたようです。

そんな夢が叶ったともいえる今回の展覧会は、タイトルのとおり、日本の妖怪の原点から、平安~鎌倉時代、江戸、そして現在の妖怪までがうごめき、日本の妖怪のルーツを辿りながら、日本人が妖怪とどのように向き合い表現をしてきたのかを考えることができます。

そんな本展の展示デザインを担当したのは、祖父江慎さん。どうりで会場の妖怪たちがよりいっそういきいきして見えるわけです。ブックデザイナーの第一人者として知られる祖父江さんですが、実は、近年「SNOOPY MUSEUM TOKYO」や「マイメロディ キキ&ララ展」など、展示デザインも数多く手がけられています。

では、妖怪が棲みついた美術史家とアートディレクターの仕事がどのように重なり合って「大妖怪展」は生まれたのでしょうか。
そもそも、「妖怪」はなぜ誕生し、今もなお、私たちの心を掴むのでしょうか。

今回は、そんな最強の2人がタッグを組んで、いかにしてこの妖怪ワールドができあがったのか本展の舞台裏に迫りながら、2人が魅せられた日本の妖怪の魅力に迫ります。

妖怪愛たっぷりなお2人にとともに、表情豊かな日本の妖怪たちに会いにいきましょう!

祖父江慎 そぶえ・しん
グラフィックデザイナー。コズフィッシュ代表。
1959年愛知県生まれ。多摩美術大学に入学するが、杉浦康平に憧れ、在学中の1981年から工作舎でアルバイトを始め、大学中退。在学中は漫画研究会に所属、先輩にしりあがり寿、喜国雅彦がいた。1987年工作舎退社。秋元康が設立した株式会社フォーセールでアートディレクターを務め、1988年独立。1990年コズフィッシュ設立。人文書、小説、漫画などの書籍の装丁やデザインを幅広く手がける。吉田戦車の漫画本をはじめとして、意図的な乱丁や斜めの断裁など、装丁の常識を覆すデザインで注目を集める。
近年、「スヌーピー展」「エヴァンゲリオン展」「ゲゲゲ展」「ゴーゴーミッフィー展」など、展覧会のグラフィック、アートディレクションを手がけることも多く、展覧会グッズでは独特の感性を爆発させたユニークな商品を開発している。

安村敏信 やすむら・としのぶ
萬美術屋。
1953年富山県生まれ。東北大学大学院博士課程前期修了。板橋区立美術館学芸員として、江戸文化シリーズと銘打ち、江戸時代美術史のユニークな企画を開催し、注目を集める。2005年より2013年まで同館館長を務め、以後萬美術屋として活動。2013年9月より社団法人日本アート評価保存協会事務局長も勤める。
編書・著書に『美術館商売』(勉誠出版)『もっと知りたい狩野派 探幽と江戸狩野派』(東京美術)『日本の幽霊名画集』(人類文化社)『江戸の絵師「暮らしと稼ぎ」』(小学館)『狩野一信五百羅漢』(小学館)『江戸絵画の非常識』(敬文舎)『日本美術全集』第13巻「宗達・光琳と桂離宮」(小学館)など多数
安村敏信ブログ

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概要
日程:2016年8月21日 (日)
時間:14:00~16:00 開場13:30~
料金:1,944円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室

お問合せ先
青山ブックスクール
電話:03-5485-5513
メール:culture@boc.bookoff.co.jp
営業時間:平日 10時~20時 土・日・祝休み
住所:東京都渋谷区神宮前5-53-67 コスモス青山B2F
青山ブックセンター本店内

展覧会情報
大妖怪展 ― 土偶から妖怪ウォッチまで
2016年7月5日(火)~8月28日(日)
東京都江戸東京博物館 1階特別展示室

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