2016年8月29日(月)

江渡浩一郎 × くとの 「もう来ている〈未来〉をさらに面白くするために」 『ニコニコ学会βのつくりかた』(フィルムアート社)刊行記念

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「ユーザー参加型研究」をうたい、「研究100連発」「研究してみたマッドネス」などの名物企画を生んだイベント「ニコニコ学会β」。
「〈作るをつくる〉イベント」という、あたらしいアーキテクチャ設計とその実践と実装をとおして、「ニコニコ学会β」はさまざまな広がりを生み出してきました。そして、立ち上げた当初からの予定どおり、5年間の活動を経て2015年を以て「散開」。その活動から得た「イベント運営とコミュニティづくりのための方法論」をまとめた、書籍『ニコニコ学会βのつくりかた』が刊行されました。
本イベントでは、著者の江渡浩一郎氏(ニコニコ学会β実行委員長・プログラム委員長)、くとの氏(ニコニコ学会β運営委員長)を迎え、ニコニコ学会β「散開」後、考えたことやこれからやろうとしていることを、ざっくばらんに語っていただきます。
共創型イノベーションを今日の日本でどう起こせるのか、それができるコミュニティを立ち上げるにはどうすればよいか、どうしてイノベーションが必要なのか。
科学と技術とコミュニケーションが融合する「共創」のための新しいコミュニティ運営にこそ、未来にワクワクするための鍵がある!
「学問や研究における共創型イノベーションは、いつか起こる未来の話ではなく、もう現実になってきている今日の話なのです。」(本書より)
もう来ている未来をさらに面白くしていくヒントがたっぷり詰まったこの対話、ぜひお越しください!

【出演者プロフィール】
江渡浩一郎(えと・こういちろう)
ニコニコ学会β実行委員長・プログラム委員長。
1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。メディアアーティストとして、「sensorium」でアルス・エレクトロニカ賞グランプリを1997年に受賞。国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員として「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、2011年11月に「ニコニコ学会β」を立ち上げた。おもな著書に『進化するアカデミア』(イーストプレス)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房新社)、『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。

くとの
ニコニコ学会β運営委員長。
電子工作や自作真空管アンプにいそしんだ小学生の頃、将来の夢はリニアモーターカーの研究開発。人間が生きる根源を問いたくて哲学・宗教学の道に進路変更するも、大学生時代は文系学部からロボットコンテストに参戦。その後は宗教思想の文献研究を続けたが、ひょんなことでLED5000個使用の初音ミク電飾ウェディングドレスをチームで制作してからニコニコ学会βに関わり、研究者人生に大きな転機が訪れる。文系学部の危機が叫ばれるなか、実装のない思想・思想のない実装を打破すべく「作る人文学」をかかげ、人文系と理工系の境界領域で活動。抽象的で難解な宗教思想の概念を視覚化・可触化し、誰にも理解しやすい感覚対象として表現するなど、先鋭的な研究を進めている。

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時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order

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