「自分らしい空間」を考えたとき、あなたのまわりには、どんな音がありますか?
心地よい音、透明感のある音、自然が奏でる音、日常では気付かないようなささやかな音。わたしたちの周りには、たくさんの音があります。
今回は、「音のある空間」をテーマに、声で空間の陰影を感得しインスタレーションやパフォーマンスを行うアーティスト山崎阿弥さんと、有機ガラス管を震わせて音を出すグラスサウンドスピーカーを開発した、ソニーのエンジニア鈴木伸和さんをゲストに、元ユリイカ編集長の須川善行さんをファシリテーターにお迎えし、3者が持ち寄る音源を聴きながら、それにまつわるストーリーや音、空間への思いなどをおうかがいします。
当日は、グラスサウンドスピーカー(LSPX-S1)を会場に持ち込み、人間の声とスピーカーの声(音)の響きをめぐる実験的なパフォーマンスを交え、声・音楽・技術といったさまざまな切り口から、音そのものや、音と共にある目には見えない要素について語らいます。
ぜひ、お楽しみに!
【出演者プロフィール】
山崎阿弥(やまさき・あみ)
愛媛県松山市生まれ。声のアーティスト、映像・造形作家。声で空間の音響的な陰影を感得し、パフォーマンスやインスタレーションによってその影や光を引き出す/失わせることを試みる。近年の活動・作品は『Artist in School』(2016年、札幌市立鴻城小学校)、『野声(仮)』(同、京都芸術センター)、『甕の音なひ』(同、ジャパンソサエティ)のほか、ロイヤルメルボルン工科大学(豪州)や国際芸術センター青森でのレジデンス制作、『静かな部屋、うたうまで』(2014年、トーキョーワンダーサイト)、『第4回札幌500m美術館賞展』(2016年、グランプリ受賞)、『火影に夢を見る』(2015年、生西康典演出)など。2017年はACCグランティとして半年間NY市で活動予定。
http://amingerz.wixsite.com/ami-yamasaki
須川善行(すがわ・よしゆき)
1962年北海道生まれ。元『ユリイカ』編集長。編集した書籍に、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、柴田元幸監訳『初期アメリカ新聞コミック傑作選』(創元社)ほか。制作した映画に、冨永昌敬監督『庭にお願い』。
https://twitter.com/niwanionegai
鈴木伸和(すずき・のぶかず)
1974年東京生まれ。1997年にソニー株式会社に入社以降、”音” の設計開発に従事。入社当時は、開発研究所 オーディオLabにて、スーパーオーディオCDの信号処理開発を経験。2006年に、円筒型透明スピーカーを開発し、新たなリスニングスタイルを社内提案した後、”音の噴水”をイメージした約1メートルの筒状の有機ガラスを振動させ、360°全方向に音が広がる”サウンティーナ”(NDA-PF1)を設計・開発。それ以降、約8年の時を経て、2016年には、サウンティーナをワインボトルほどのサイズの”グラスサウンドスピーカー”(LSPX-S1)を完成させた。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order