開催日時:2016年10月03日(月)
19:00開場
19:30開演
池澤夏樹さんと、いま最注目の絵本作家・阿部海太さんのトークショウが開催されます!
池澤夏樹さんが、絵本『みち』を知ったのは、北海道の電車での、ある出会いがきっかけでした。
阿部さんが所属する本の自主レーベル「Kite」の仲間が、偶然乗り合わせた池澤さんに声をかけ、自分たちの本を紹介したのです(『みち』はもともとKiteによる自費出版でした)。
池澤さんは、その中にあった『みち』をとても気に入り、絶賛しました。
ふたりの登場人物は、どこまでも続く道を連れ立って行きます。
言葉は「はしる」と「あるく」の2語だけ。きわめてシンプルなお話です。
旅から旅へ行く池澤さんは、この絵本に描かれた道行きから、何を読み取ったのでしょう。
【出演者プロフィール】
池澤夏樹(いけざわ・なつき)
作家。1945年北海道帯広市に生まれる。小学校から後は東京育ち。
以後、多くの旅を重ね、3年をギリシャで、10年を沖縄で、5年をフランスで過ごして、今は札幌在住。
1987年に『スティル・ライフ』で芥川賞を受賞。その後の作品に『マシアス・ギリの失脚』『花を運ぶ妹』『静かな大地』『キップをなくして』など。自然と人間の関係について明晰な思索を重ね、数々の作品を生んでいる。
東日本大震災に際しては被災地をたびたび訪れ、その思いを綴った『春を恨んだりはしない』を発表。震災後の長篇小説として、鎮魂と再生の祈りを込めた『双頭の船』、「核」をめぐるポリティカル・サスペンス『アトミック・ボックス』がある。
2014年末より「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」全30巻の刊行を開始。
世界を辺境から見つめるのが池澤夏樹流。文学の眼鏡と科学の眼鏡を携えて、今日も旅先で執筆を続ける。
最新刊は『沖縄への短い帰還』。
公式サイト:http://www.impala.jp
阿部海太(あべ・かいた)
1986年生まれ。東京藝術大学デザイン科卒業後ドイツへ、その後メキシコに渡る。
2011年より、東京にて絵画や絵本の製作を開始。翌年、製作から販売までを一貫して行うアーティストとデザイナーによる本のインディペンデント・レーベル「Kite」を結成。Kiteから、自身のドローイング集や絵本も刊行されている。
公式サイト:http://kaita-abe.com
◇絵本『みち』について
全国の個性派書店でロングセラーとなった私家版『みち』の新装改訂版として今年6月に出版社リトルモアより発売されました。
男の子と女の子ふたりが、森の、砂漠の、荒野のみちを歩き、走っていく、シンプルだけど深くて不思議な物語。
〈池澤夏樹さんによる絵本『みち』オビコメント〉
「希望なんて言うな!安直にハッピーエンドに持ち込むな!
なぜならばこの宇宙で生きるとはこういうことだから。
生きるものはみんなこういう旅路を辿っているのだから。
そして、それはまた美しい道でもあるのだから。
宇宙は暗い。宇宙はこわい。
でも、二人だから大丈夫。どこまでも行ける。」
◇絵本『みち』刊行記念 原画展
2016年9月1日(木)~10月5日(水)ジュンク堂書店池袋本店 9Fギャラリースペースにおいて絵本『みち』の原画展を開催いたします。
高い画力、確かな筆致のもと油彩で描かれた幻想的な世界を間近に見ることのできる、またとない機会です。どうぞお楽しみください。
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)
■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5