深い因縁関係にありながらも、これまであまり関係性を論じられることのなかった三島由紀夫と谷崎潤一郎。
鈴村和成さんの話題作『三島SM谷崎』では、サディズム(S)マゾヒズム(M)の視点から、二人の素顔を論じています。
谷崎作品に重ねられる三島の実生活、三島作品と谷崎作品に登場する女性の共通性、死を選んだ三島と生を選んだ谷崎の分岐点など、今までにない関係性に着眼した比較評論です。
トークショーでは、ゲイ雑誌『薔薇族』の元編集長伊藤文學さんをお招きし、『三島SM谷崎』について刺激的な対談を繰り広げて頂きます。
本書でも言及されている、三島由紀夫が別名義で書いたとされる『愛の処刑』の映画化もした伊藤さん。
トークショーでは、同時期に書かれた小説「憂国」と、その映画化された作品にも、対談の射程を届かせる予定です。
本書の一つのテーマであるLGBTと文学との関係にも深く踏み込んだ話が聞けるかもしれません。
三島と谷崎の作品、評伝の分析によって二人を比較した著者鈴村和成と、LGBTやSMについて文化的に触れてきた伊藤文學。全く違う視点を持った二人によって語られる「三島SM谷崎」は予測不可能です。
どうぞお楽しみ下さい。
時 間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order