天狼院スタッフの山本です。
マンガが好きです。
もちろん小説も好きですし、天狼院では小説や文章を生み出すような文学的イベントをたくさんやってはいますが、マンガだって、ほんとうは同じくらい好き。
私は、あらゆる漫画家を本当に尊敬しています。
あらゆるクリエイター職業の中で、飛び抜けたセンスが必要じゃないですか。絵が上手なことは当たり前、それでいて、人を魅了する物語の構成ができるようでなくてはいけない。
いったい、前世でどれくらい徳を積んだらそんなふうになれるのだろう?
ページをめくるたび、細かいところまで計算しつくされているようすは、もはや芸術作品と言ってもいい。それくらい、漫画ってすごいものだと、思っています。
けれど最近、悩みがあります。
種類がありすぎて、いったい何を読んだらいいかわからなくないですか?
アニメ化・映画化される作品が数多く出てきたおかげで、タイトルだけは聞いたことはあったり、映像実際読んだことのないマンガってめちゃくちゃありませんか。
この前それを痛感したのが、ある人が「夏の恋」というテーマのときに漫画『モテキ』を紹介していたときでした。
それまで、『モテキ』の原作を読んだことはありませんでした。
映画の長澤まさみが犯罪的に可愛くて、森山未來がPerfumeの『Baby crusing love』をバックにつま先まで洗練された美しいダンスを繰り広げる!
『モテキ』と聞くと、私の中にまず出てくるイメージは、そういう映像でした。
ああ、モテない草食系男子が、ひょんなことから運良く人生で初めてのモテ期が来て、だれにしよっかな、と選り取り見取りなお話でしょ? と、なんとなーく原作まで読んだ気になっていました。
ところが、私の想像はいとも簡単に裏切られることになりました。
すべて読み終わり、最終の4巻をぱたり、と閉じたとき、私は、心の中に熱いかたまりがぶわーーーーっと広がっていくのを感じました。
『モテキ』の登場人物に、背中を思いっきり押され、
「ほら、飛び込んでみろよ!」
と大声で叱咤激励されたようでした。
どこからともなく、勇気がふつふつと湧いてくるのを感じました。
なんだ、なんだこれ。
何バカなことをやってたんだ、私。
勝手にわかったつもりになってたけど、どうしてこれを早く読まなかったんだろう?
少なからず後悔の波が襲ってくるのも、同時に感じていました。
もう少し、私が早くこの本に出合っていれば、人からどう見られるとか、保身をするとか、マイナスの方向のベクトルを選ぶことが少しでもなくなっていたかもしれない。
どんなときの自分も自分だって、早く気付けたのかもしれない。
どうして、読んだ気になってたんだ?
あらすじだけ聞いて、なんとなく想像をつけて終わりにしていたんだ?
ああ、なんてもったいない。
でもやっぱり、一人じゃあ書店に並ぶ漫画の情報を知り尽くすのには限界があります。
一つひとつ、眼についたものから順番に読んでいったらいいけど、そうはいかない。
けれど、今まで読んでなかっただけでほんとうは自分に必要だった、そう思える最高の漫画に、出合いたい。
最強のクリエイター・漫画家が生み出すものとの出合いが、あるとき不意に、自分の価値観をくるりと変えることになるかもしれないから。
思えば1年以上も前、まだ福岡天狼院が、オープンする場所すら決まっていなかったころ。
「漫画ラボ」は、まだ1店舗しかなかった天狼院書店「東京天狼院」で、ひっそりと開かれていました。
9月から一緒に福岡で働くことになった、スタッフの川代とともに、福岡天狼院にこんな旗を掲げました。
「福岡天狼院をクリエイターが集う場所にする」
これからどんなことができるだろう、と模索していたときに、1年以上も前のことを思い出しました。
最高のクリエイター「漫画家」が作る作品にこそ、福岡天狼院が「クリエイターが集う場所」になるためのヒントが隠されれているのではないだろうか?
そう、直感的に思いました。
「インプットを怠るな」
天狼院書店店主の三浦は、いつもそう言います。
確かに、常にアウトプットを必要とするクリエイターにとって、インプットは車にとってのガソリンと同じもの。摂取しないわけにはいかない重要なエネルギー源です。
ですが、果たして、クリエイターと呼ばれる職業の人だけが、そうなのでしょうか?
いわゆるクリエイターと言われる、デザイナーやイラストレーター、小説家などという職業ではなかったとしても、
「新規事業を成功させる」
「イベントでの集客を達成させる」
この目標を突破するまでプロセスこそ、「クリエイト」なのだと思います。
それまで誰かが歩いた道の模倣ではなく、自分の頭で考えて、結果を出さなくてはならない場面は、いつだって「クリエイト」がついて回ります。
私は、そのままでの意味での「クリエイター」が集う場所というだけでなく、
ここに来れば、何か良い企画やアイデアが生まれる、そのヒントが得られる。
そんな、前向きで生産的な場所に、福岡天狼院をしていきたいと思っています。
だったら、ここで、最高の作品、それも、私が思う最高のクリエイターの作品である「漫画」について、語りませんか?
ということで、9月3日(土)は、福岡天狼院で「クリエイターズ・ナイト」としてイベントを開催しちゃいます!!
「漫画ラボ」、福岡天狼院で大復活の、初開催です!
ファナティック読書会の「漫画版」ということで、「漫画」に限定した、読書会となります!
今回のテーマは、「見逃し厳禁! 人にオススメせずにはいられない漫画」!
誰かに「あ、知ってる〜! けど、読んだことないんだよね」という反応をされたとき、「いやいやいやいやこれはマジで本気で心から絶対に読んだほうが良いよマジで」と全力でオススメしてしまうような、あなたにとっての「激推し漫画」をぜひ教えていただきたいと思います。
初開催の「クリエイターズ・ナイト」では、9月3日(土)に2連続でイベントをおこないます!
17:00〜 漫画ラボ/テーマ「見逃し厳禁! 人にオススメせずにはいられない漫画」
19:30〜 映画ラボ
通常2イベント参加で2,000円のところ、連続参加チケットで1,500円とお得なチケットもご用意しました!
どんな漫画が、集まるのか?
どんな作品が、集まるのか?
ここ、福岡天狼院が「クリエイターが集う場所」として発信されていく、最初の一歩となっていきます。
初参加でも、ふらっとお一人でのご参加も、大歓迎です!
ともに、大好きな作品について語る、アツい夜を過ごせればと思います。
ここから、福岡天狼院からいろんな形の、いろんなクリエイターが巣立っていく、そんな最初のきっかけになればと思っております。
ご参加お待ちしております!
■イベント概要:
日時:9月3日(土)
16:45 受付開始
17:00 開始
19:00 終了
定員:何人でも受け入れます!
参加費:
一般/1,000円+1オーダー(ドリンクでもフードでも可)
「クリエイターズ・ナイト」2イベント通し参加チケット(17:00〜「漫画ラボ」、19:30〜「映画ラボ」)/1,500円+1オーダー(ドリンクでもフードでも可)(*各イベントの受付でそれぞれ1オーダーをいただいております)
*CLASS天狼院「プラチナクラス」にご加入の方は「半額」で参加できます(*1オーダーのみ)
*「月刊天狼院書店」編集部(読/書部)の方は「無料」で参加できます(*1オーダーのみ)
*「天狼院のスタッフ」および「学生読み人」も参加いたします。
場所:福岡天狼院(福岡天神)
【お申込はチケット販売サイト「Peatix」または「店頭」にて事前にお受けいたします】