2016年10月3日(月)

映画『ダゲレオタイプの女』公開記念 黒沢清(映画監督)× 新井卓(写真家/ダゲレオタイピスト)トークイベント「世界最古の写真撮影方法”ダゲレオタイプ”魅惑の永遠性」

logo_tsutaya100今年10月15日(土)に公開となる黒沢清監督の最新作にして初めての海外進出作品となる映画『ダゲレオタイプの女』。本作の公開を記念して、黒沢清氏(映画監督)×新井卓氏(写真家/ダゲレオタイピスト)のトークイベントを行います。

「ダゲレオタイプ」といえば、今年ダゲレオタイプで撮影された新井卓さんの写真集「MONUMENTS」が木村伊兵衛写真賞を受賞し、再び注目を集めている世界最古の撮影方法。1839年にフランスのダゲールが発表したこの撮影方法は、ネガを作らず、直接銀板に焼き付けるため、拡大・縮小できず、焼き増しも不可能、撮影した写真は世界にひとつしか残らない。そんな「ダゲレオタイプ」を軸に、黒沢監督は、”永遠”を求める写真家の父のためにモデルになる娘、そして助手として”撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われていく主人公の、これまでにないホラー・ラブロマンスを描き出しました。
劇中では、ダゲレオタイプで等身大の写真を撮影するシーンや、約170年前に実際に使われた小道具が登場したり…とカメラファン必見のシーンも登場!ひとあし先に映画をご覧になった新井卓さんと、黒沢監督に「ダゲレオタイプ」の魅力を存分に語って頂きます。
写真好きの方も、映画好きの方も興味を持っていただける興味深い内容のトークイベントです。

【参加方法】
代官山 北村写真機店頭やお電話(03-5728-3958)にてトークイベントの予約申し込みをお願いいたします。
なお参加料は(700円/税込)でございます。

【ご注意事項】
・ご予約は定員に達し次第終了とさせていただきます。
・参加券はお一人様1枚までとさせていただきます。
・座席は自由席となっています。

【プロフィール】
黒沢清(くろさわ・きよし)
http://www.bitters.co.jp/dagereo/director.html
1955年7月19日生まれ、兵庫県出身。『スウィートホーム』(88)で初めて一般商業映画を手掛ける。その後『CURE キュア』(97)で世界的な注目を集め、海外映画祭からの招待が相次ぐ。『回路』(00)では第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降も、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(02)、『ドッペルゲンガー』(02)、『LOFT ロフト』(05)、第64回ヴェネチア国際映画祭に正式招待された『叫』(06)と国内外から高い評価を受ける。また、『トウキョウソナタ』(08)では、第61回カンヌ国際映画祭ある視点部門審査員賞と第3回アジア・フィルム・アワード作品賞を受賞。連続ドラマ「贖罪」(11/WOWOW)で、第69回ヴェネチア国際映画祭アウト・オブ・コンペティション部門にテレビドラマとして異例の出品を果たしたほか、多くの国際映画祭でも上映された。その他、第8回ローマ映画祭最優秀監督賞を受賞した『Seventh Code セブンス・コード』(13)、第68回カンヌ国際映画祭ある視点部門監督賞と第33回川喜多賞を受賞した『岸辺の旅』(14)、第66回ベルリン国際映画祭に正式出品された『クリーピー 偽りの隣人』(16)などがある。

新井卓(あらい・たかし)
http://www.TakashiArai.com
1978年生まれ、神奈川県川崎市、岩手県遠野市を拠点に活動する。
写真の原点を探るうちダゲレオタイプを知り、試行錯誤ののち同技法を習得。対象に出会った時の感覚を、時間と空間を超えて、見るものに生々しく伝えることのできる<小さなモニュメント>として、自身のメディアとしてきた。核の歴史に興味を持ち始めた2010年から、第五福竜丸の船体や元船員に出会い、その後、福島、長崎、広島、と撮るべき対象に自然にめぐり合ってきたという。
これまで、ボストン美術館、森美術館、東京国立近代美術館ほか多くの展覧会に参加。2014年に英国ソースコード・プライズ、2016年には第41回木村伊兵衛写真賞、および日本写真協会賞新人賞を受賞した。ボストン美術館、サンフランシスコ近代美術館、東京都写真美術館、エリセ美術館、ギメ美術館ほか多数の美術館に作品収蔵。単著に『MONUMENTS』(PGI、2015)がある。

会期:2016年10月03日(月)
時間:20:00~22:00
定員:20名様
場所:代官山 北村写真機店
主催:代官山 蔦屋書店

問い合わせ先
03-5728-3958(代官山 北村写真機店)

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