出演:ナディン・シャヒン(モノタイプ社 書体デザイナー)
主催:小林章 × 髙岡昌生 × TypeTalks事務局
協力:モノタイプ社、『TYPOGRAPHY』編集部
開催:2014年10月17日(金)19:00-21:00
*第26回は2014年11月を予定。いつもは隔月開催なのですが、
今回は特別に9月・10月・11月と連続開催する予定です。
「TypeTalks」はゲストが一方的に教えるセミナーではなく、会場の参加者と交流しながら楽しく進めるトークイベントです。ゲストと参加者の活発な意見交換を目的としているので、時には話が横道にそれることも(そのように回り道に見えるのが、じつはタイポグラフィの近道なんです)。タイポグラフィに関心のある方ならどなたでも参加でき、ゲストと参加者が気軽に話せる会として2010年11月から青山ブックセンター本店で隔月開催されています(企画は、タイプディレクターの小林章さん、欧文活字印刷の高岡昌生さん、担当編集者が行い、青山ブックスクールで運営をしています)。
今回のTypeTalksでは、モノタイプ社でアラビア語の書体デザインにたずさわるナディン・シャヒンさんをお招きして、中東の文字デザインについておうかがいします。
ブランディングに関わるお仕事をされた方であれば、多言語、多文化にわたってブランドに一貫性を持たせることはとても難しいと感じたことがあるのではないでしょうか? 一体どのようにすれば、多様な文化、言語、文字をこえてアイデンティティに一貫性を持たせることができるのでしょうか?
文字だけに焦点を絞っても、英語のようにラテン文字で左から右に書かれる文字もあれば、アラビア語のように右から左に、日本語のように上から下に書かれる文字もあります。それに加えて、筆記具の違いなどからくるスタイルの違いもあるのです。
例えば、
Modern
(モダン)という言葉のアラビア語訳とは何でしょうか。
Chic
(シック)なイメージを中東でビジュアル化するとしたらどんな風になるでしょうか。文化と文字は人と歴史から切り離すことが難しいので、数えきれない程の意思や期待、集合的記憶と連動しているのです。
今回のトークでは、みなさんに中東の文化と書体デザインに触れるきっかけを作ると同時に、近年のアラビア文字に見られるデザインの傾向、書体デザインをする上で、現地の文化をどのように受け止める方法があるのかについて、ナディンさんにうかがいます。みなさまのご参加をお待ちしております!(通訳が入りますので、質問は日本語で大丈夫です)