先生、男って何ですか?
ありそうでなかった、男が語る男についての「ジェンダー論」
学問の世界には「女性学」というジャンルがあり、最近でも「こじらせ女子」「女同士のマウンティング」が話題になるなど、女性について語る言葉は実に豊富です。しかし、一方の男性はというと、女性に比べて語る言葉が圧倒的に少ないと言わざるを得ません。その結果、女性は男性のことがわからないし、男性も自分自身のことがよくわからないという状況が生まれています。そこでABCでは、『すべてはモテるためである』『なぜあなたは「愛してくれない人」を好きになるのか』などの著書が話題となり、“性と愛の哲学者”として各メディアに引っぱりだこのAV監督・二村ヒトシさんをホストに、医学・哲学・社会学など各界から豪華ゲストをお招きし、「男とは何か?」「なぜ男について語る言葉が少ないのか?」「男にとって性愛とは何か?」を正面から論じる連続講座を開催いたします。ありそうでなかった「男が語る、男についてのジェンダー論」をぜひお楽しみください。
第2回「なぜ男はコントロールしたがるのか?─」
何かと自分の思い通りにしたがる──。
これは、多くの男性に共通する傾向ではないでしょうか。もちろん物事をコントロールすることは必ずしも悪いことではありません。
しかし、それが性の豊かさを排除し、女性とのコミュニケーションを阻害しているとしたら……。
女性を支配したい、自分の思い通りに射精したい、誰にも邪魔されないマスターベーションが大好き、相手がいて初めて成り立つセックスは苦手、忘我の境地に至るオーガズムはちょっと怖い! そんな“コントロールしたがる男たち”について、國分功一郎さんと二村ヒトシさんに自己分析を交えながら語り尽くしていただきます。