保坂和志『試行錯誤に漂う』(みすず書房)の発売を記念しまして、Titleの2階ギャラリーが、試行錯誤の部屋へと変わります。
試行錯誤の部屋では、これも試行錯誤の跡がみられる作家の生原稿が壁一面に展示され、その中から生まれてきたことばの数々を選りすぐってご覧いただきます。一冊の本から拡がった、本の空間をお楽しみください。
展示期間中、Titleで保坂和志さんの著作または『みすず』のバックナンバーをご購入のお客さまに、展示会用に製作した掌編紙「好きなもの」を差し上げます。2008年に保坂さんが新聞紙面に寄稿した、猫、音楽、読書に関する文章です。
*期間中、Title1階では、『みすず』のバックナンバーフェアも同時開催します。『試行錯誤に漂う』も4年間連載していた雑誌の、よりすぐりを一挙放出。定評のある、今ではレアな号もお楽しみください。
保坂和志 (ほさか・かずし)
1956年山梨県生まれ。鎌倉で育つ。早稲田大学政治経済学部卒業。1990年『プレーンソング』でデビュー。1993年『草の上の朝食』で野間文芸新人賞、1995年「この人の閾(いき)」で芥川賞、1997年『季節の記憶』で平林たい子文学賞、谷崎潤一郎賞、2013年『未明の闘争』で野間文芸賞を受賞。その他の小説に、『猫に時間の流れる』『残響』『カンバセイション・ピース』『朝露通信』『地鳴き、小鳥みたいな』など。小説論・エッセイに『書きあぐねている人のための小説入門』『小説の自由』『小説の誕生』『考える練習』『遠い触覚』など。絵本に『チャーちゃん』(画 小沢さかえ)がある。
開催日:2016年11月12日(土)ー 2016年11月22日(火)
時間:11:00 – 21:00 水曜・第三火曜日休み *イベント開催日(11月14日・18日)は18:00にて終了
会場:Title 2階ギャラリー