在宅医療を知る医師でもある著者が描く、当事者にしかわからない切実な思いを共有できる認知症をテ-マにした小説『老乱』。老い衰える不安をかかえる老人、かたや介護の負担で押しつぶされそうになっていく家族、今回の本の特徴は、介護者側か、認知症の当人かのどちらかの視点ではなく、その双方から同じ事象がどのように見えるのかを描く。双方の視点から、やっと見えてくる本当の意味での親と子の幸せとは?
最後にはひと筋の明るい光の見えてくる感動の長篇小説を上梓された久坂部羊さんに、再びご登場いただきます。
介護保険、在宅介護、介護施設、精神科病院の療養まで、認知症介護のすべての過程が書かれているので実際に必要な情報も参考にしていただけます。現在介護されている方にもきっと勇気を与えてくれます。ぜひご参加下さい。
久坂部羊(くさかべ よう)
1955年大阪府生まれ。医師、作家。大阪大学医学部卒。
二十代で同人誌「VIKING」に参加。外務省の医務官として9年間海外で勤務した後、高齢者を対象とした在宅訪問診療に従事していた。2003年、老人の麻痺した四肢を切り落とす医師が登場する『廃用身』で作家デビュー。2004年、『破裂』で大学病院の実態を克明に描き、超高齢社会の究極の解決法をさぐる医療小説で注目された。2014年、『悪医』で第3回日本医療小説大賞受賞。その他の著書に『無痛』『神の手』『糾弾 まず石を投げよ』『第五番』『思い通りの死に方』(中村仁一と共著)『医療幻想 「思い込み」が患者を殺す』『嗤う名医』『芥川症』『虚栄』『反社会品』ほか。
開催日:平成28年12月2日(金)
時 間:18:30開場 19:00開演
会 場:隆祥館書店5階 多目的ホ-ル
参加費: (内訳 参加費:1,500円 +本代1,836円) 合計3,336円 講演のみ:2,500円
当日の場合: (2,000円+本代1.836円) 合計3,836円
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)
振込先
三井住友銀行上町支店(普通)1353923
カ)リュウショウカンショテン
申込み・お問合せ:隆祥館書店 TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4 谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメ-ル:ryushokan@eos.ocn.ne.jp
主催:隆祥館書店
後援:朝日新聞出版社