2016年12月23日(金)

「写真家と舞踏家 眼はどこを見る」細江英公 × 笠井叡 トークイベント 『透明迷宮』(平凡社) 『鎌鼬 田代の土方巽』(慶應義塾大学出版会)刊行記念

logo_abc1002016年、細江英公の写真集が2冊刊行されました。それぞれ、日本を代表する舞踏家である土方巽と笠井叡を被写体とした写真集です。

『鎌鼬 田代の土方巽』は、この10月の鎌鼬美術館(秋田県羽後町田代)の開館を記念して図録として刊行。1969年に刊行されて、今や稀覯書となっている『鎌鼬』から、土方巽が羽後町田代の田んぼや旧家で撮影された写真を選んで新たに編集されました。
『透明迷宮』は、踊る笠井叡がスタジオで撮影されています。ダンサーの肉体の純粋性を形象化するかのようなモノクローム撮影で、ダンサーの珠玉の言葉が写真に添えられています。

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この2册は、撮影の意図や写真のモチーフ、撮影環境などは対照的で、二人の舞踏家の特質が浮き彫りになっています。撮影者の細江英公が舞踏家といかに対峙してきたのか、被写体となった舞踏家がカメラを前に何を踊り、何を見せようとしたのか。さらに、今は亡き土方巽が新しい写真集でいかに再発見されるのか。
2册の写真集を前にしての、写真家と舞踏家の対談は、写真と舞踏をめぐってスリリングな展開が期待されます。

トークの終了後、お二人のサイン会も開催いたします。

主催:青山ブックセンター本店
後援:平凡社、慶應義塾大学出版会、NPO法人舞踏創造資源
協力:鎌鼬美術館、細江英公写真芸術研究所、天使館、
慶應義塾大学アート・センター、NPO法人鎌鼬の会・東京

細江英公 ほそえ・えいこう
写真家。1933年、山形県米沢市に生まれ東京で育つ。59年には「東京のアメリカ娘」で初個展。61年に土方巽らをモデルに写真集『おとこと女』を出版。63年に三島由紀夫の写真集『薔薇刑』、つづいて『鎌鼬』を65年羽後町田代で撮影し69年に出版。『鎌鼬』が芸術選奨文部大臣賞受賞。71年は舞踏家をモデルにした写真集『抱擁』出版。2003年には舞踏家をモデルにした写真集『春本・浮世絵うつし』出版。05年には『鎌鼬』の復刻版(日本語版・英語版)を出版。06年に大野一雄を撮影した写真集『胡蝶の夢』出版。16年に笠井叡を撮影した写真集『透明迷宮』出版。紫綬褒章(98年)、旭日小綬章(07年)を受章。04年には英国王立写真協会創立150周年記念特別勲章を受章。08年に毎日芸術賞を受賞。10年には文化功労者に選出。展覧会に「細江英公の写真1950—−2000」(国内巡回)、「Century Award for Life Time Achievement」(アメリカ・サンディエゴ写真美術館)など。現在、清里フォトアートミュージアム館長、東京工芸大学名誉教授

笠井叡 かさい・あきら
舞踏家・振付家。1943年、三重県生まれ。大学在学中にモダンダンスとクラシックバレエを学ぶ。63年に大野一雄に出会い舞踏にふれる。同年、土方巽の舞踏公演「あんま」を見る。65年「バラ色ダンス」、67年「形而情學」など土方巽作品に出演。66年の初リサイタル「磔刑聖母」につづいて、68年「稚児之草子」、69年「タンホイザー」などソロ作品を発表。71年には舞踏研究所「天使館」を設立、主宰し、舞踏公演を行い、多くのダンサーを輩出。79年にオイリュトミーを学ぶためドイツに渡る。85年帰国後、国内外でオイリュトミー公演を行う。94年に「セラフィータ—鏡の性器を持つ私の女」で舞踏公演も復活させ、日独共同制作作品「蜃気楼」などで海外公演、2001年の「花粉革命」、06年の「透明迷宮」で海外ツアーを行い世界で最も注目される舞踏ダンサーとなる。近作に15年に「今晩は荒れ模様」、16年に高橋悠治とのセッション「無心所振り」。著書に『天使論』、「聖霊舞踏」、『神々の黄昏』、『未来の舞踊』、『カラダという書物』など。

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概要
日程:2016年12月23日 (金)
時間:18:00~19:30 開場 17 :30~
料金:1,080円(税込)
定員:110名様
会場:本店 大教室

お問合せ先
青山ブックセンター 本店
03-5485-5511 (10:00~22:00)

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書籍情報
『透明迷宮』
細江英公 / 写真
笠井叡 / 舞踏・文
6,800円+税
平凡社

『鎌鼬 田代の土方巽』
細江英公 / 写真
瀧口修造(日本語・英語)、飯沢耕太郎 / 文
2,700円+税
慶應義塾大学出版会

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