2016年12月16日(金)

岡田利規 × 山崎ナオコーラ × 福永信 「小説の家」から 聞こえる声 『小説の家』(新潮社)刊行記念

logo_rethink何かと話題の“一生モノ”のアンソロジー『小説の家』(新潮社)の刊行を記念して、
著者の岡田利規さん、山崎ナオコーラさん、編者の僕、福永が、RethinkBooksに遊びに行きます!

岡田利規さんはチェルフィッチュの作・演出家として世界中で公演の旅をしています。
その旅の途中で、これまでたくさんのセリフを書いてきました。
この本に収録された「女優の魂」は、最初は短編小説だったんですけど、
いつのまにか、一字一句変えないまま、一人芝居になリました(本には舞台写真を掲載しています)。
小説全体が、セリフになってしまったんです。演劇作家ならではのマジック!

山崎ナオコーラさんの作品はいつもタイトルがすごいです。
「あたしはビー玉」とか「ニキの屈辱」とか。「ここに消えない会話がある」とか。
この本に収録された短編もやっぱり印象的。つい、声に出して読んでしまいます。
もちろん、小説にも魅力的なセリフがあって、それも口から出ちゃいます、黙読してたはずなのに(読書とは静かに読むもの、黙読するものと思ってたのに)。

この日、3人は気に入っている本の中から「セリフ」をたくさん、持ってきます。
そして、それをきっかけにおしゃべりをしようと思います。
小さな朗読会とも言えそうですね。
さて、どんなセリフが集まるだろう?

『小説の家』の奥付の「著者検印」欄にハンコをおす、「ハンコおし会」もやります。おたのしみに。

『小説の家』
福永信/編、柴崎友香/著、岡田利規/著、山崎ナオコーラ/著、最果タヒ/著、長嶋有/著、青木淳悟/著、耕治人/著、阿部和重/著、いしいしんじ/著、古川日出男/著、円城塔/著、栗原裕一郎/著

小説にこんなことができるなんて。小説とアート、詩、漫画、演劇の境界を越え、時空をも超えて生まれた、ここでしか味わえないスペクタクルな全11篇。上條淳士、福満しげゆき、倉田タカシ、師岡とおる、近藤恵介らによる豪華アートワークと共に贈る、前代未聞のアンソロジー。満を持して誕生! ブックデザイン・名久井直子。
http://www.shinchosha.co.jp/book/354050/

岡田利規(演劇作家、小説家)
1973年生まれ、熊本在住。
演劇ユニット「チェルフィッチュ」主宰。『三月の5日間』『わたしたちは無傷な別人である』『部屋に流れる時間の旅』など国内外で公演多数。『ゾウガメのソニックライフ』では特設サイトにて山崎ナオコーラと対談している。また本書収録の『女優の魂』は短編小説であると同時にチェルフィッチュのひとり芝居作品であり、全国ツアー、再演ツアーなど好評を博した。

山崎ナオコーラ(小説家)
1978年、福岡に生まれ、埼玉に育つ。
『人のセックスを笑うな』でデビュー。同作は井口奈己監督により映画化もされ話題となった。他の著作に『論理と感性は相反しない』『手』『昼田とハッコウ』『美しい距離』など多数。2015年、宮城聰の演出作品『グスコーブドリの伝記』(原作宮沢賢治)の脚本を担当した。

福永信(小説家)
1972年、熊本出身の両親の元、東京に生まれ、育つ。
『アクロバット前夜』でデビュー。他の著作に『星座から見た地球』『一一一一一』『こんにちは美術』(編著)など。本書では岡田利規や山崎ナオコーラらに小説執筆を依頼するなど「編集者」を演じた。

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時間:19:00〜21:00 (18:30受付開始) / 料金:1500+500yen 1drink

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