【ジュンク堂 池袋本店】
開催日時:2017年02月18日(土) 19:00〜
ジュンク堂書店池袋本店の作家書店第24代店長に就任された作家・上橋菜穂子先生。
トークイベントの第二弾は、医師の津田篤太郎先生をお迎えします。
西洋医学、東洋医学、どちらも取り入れた医療を行われている津田先生。上橋先生は『鹿の王』で、古オタワルに代表される西洋医学的な見方と、東乎瑠の祭司医たちの東洋医学的な世界を描かれました。『鹿の王』の中には、そのほかにも「基礎医学vs臨床医学」「近代医学vs伝統医学」「中央集権化した医学vs地域性に根ざした医学」「普遍化した医学vs個別化した医学」といった医学における二項対立が描かれていて、また架空の病を扱っていながら、医療と民俗、社会、政治、歴史とのかかわりが、医学的にみてもリアリティを損なわずに、よりダイナミックに展開されているとおっしゃる津田先生。
そこでおふたりに『鹿の王』の中で描かれている医療について、語り合っていただきます。
●講師紹介
上橋菜穂子(ウエハシ ナホコ)
1962年東京都生まれ。作家。川村学園女子大学特任教授。オーストラリアの先住民アボリジニを研究。1989年に『精霊の木』偕成社で作家デビュー。野間児童文芸新人賞、産経児童出版文化賞をダブル受賞した『精霊の守り人』を始めとする「守り人」シリーズ偕成社、『狐笛のかなた』理論社(野間児童文芸賞)、『獣の奏者Ⅰ~Ⅳ』、『獣の奏者 外伝 刹那』講談社ほか著書、受賞多数。2009年に英語版『精霊の守り人』で米国バチェルダー賞を受賞。2014年に「児童文学のノーベル賞」といわれる国際アンデルセン賞作家賞を受賞。2015年に『鹿の王』(KADOKAWA)で本屋大賞、第四回日本医療小説大賞を受賞。
津田篤太郎(ツダ トクタロウ)
1976年京都生まれ。医師。本籍は三条東洞院。ここは日本の漢方の革命児・吉益東洞が開業していた場所にあたる。浅井篤太郎(明治時代に漢方復権のため奔走した医師)と同じ名前だが、両親はこのことを全く知らないという。子どもの頃、人間の模型図の腸のかたちが巨大迷路に似ていることに興味を持ち、解剖図を眺めるのが好きになる。京都大学医学部卒。東京女子医大付属膠原病リウマチ痛風センター、北里大学東洋医学総合研究所を経て、現在聖路加国際病院・リウマチ膠原病センターで、西洋医学と漢方を取り混ぜた診療をしている。
著書に『漢方水先案内 医学の東へ』医学書院『病名がつかない「からだの不調」とどうつき合うか』ポプラ新書『未来の漢方 ユニバースとコスモスの医学』亜紀書房がある。
★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※事前のご予約が必要です。1階サービスコーナーもしくはお電話にてご予約承ります。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111)
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