2017年1月17日(火)

笠井潔さん × 藤田直哉さん トークショー ~ゴジラの戦後、シン・ゴジラの震災後~ 『テロルとゴジラ』『シン・ゴジラ論』(作品社)刊行記念

logo_yaesu2庵野秀明総監督『シン・ゴジラ』は、東日本大震災に対するひとつの回答であった。日本が蒙った巨大な災禍を理解する象徴として「怪獣」を用いた初代『ゴジラ』の精神を受け継いだ傑作であるとの世評が高い。核兵器、第二次世界大戦、その死者たち、戦後に生まれ変わらなければならなかった日本社会の心理的屈折を引き受けたゴジラ。ゴジラは、東日本大震災という、津波と原発事故を巻き起こした巨大な災禍を引き受けて、どう変わったのか。ゴジラを通して戦後日本社会の連続と断層を語る。2016年という、震災から5年経った年に『シン・ゴジラ』や『君の名は。』のように、震災をエンターテイメントとして昇華する作品が成功したということの意義を踏まえたうえで、トランプ以降のアメリカと世界、サブカルと政治、そして2017年、この国の未来を語る。

※トークショー終了後、笠井潔さん、藤田直哉さんのサイン会を実施いたします。

日時:2017年1月17日 (火) 19時00分~(開場:18時30分)
会場:本店 8F ギャラリー
募集人員:80名(申し込み先着順) ※定員になり次第、締め切らせていただきます。

申込方法
1階カウンターにて参加対象書籍をお買い上げの方に、参加整理券を差し上げます。
また、お電話によるご予約も承ります。(電話番号:03-3281-8201)
※整理券1枚につき、お1人のご入場とさせていただきます。

▼参加対象書籍
「テロルとゴジラ」(本体価格2200円、12/22発売)
「シン・ゴジラ論」(本体価格1800円、12/28発売)

主催:八重洲ブックセンター
協賛:作品社

笠井潔(かさい きよし)
小説家・批評家。1948年、東京都生まれ。 『バイバイ、エンジェル』で作家デビュー。同時期に書かれていた総括の書『テロルの現象学』(1984年、新版2013年)は世 間に衝撃を与えた。現象学を駆使する名探偵・矢吹駆が活躍する連作(通称〈矢吹駆シリーズ〉)を書き続ける一方、1990年代以降は、本格ミステリの興隆にかかわる。2003年、『オイディプス症候群』(2002年)、『探偵小説論序説』(2002年)で、 本格ミステリ大賞の小説部門と評論・研究部門をダブル受賞。 共著に、押井守との対談『創造元年1968』(2016年)。

藤田直哉(ふじた なおや)
批評家。 1983年、札幌生まれ。早稲田大学第一文学部卒、東京工業大学大学院社会理工学研究 科価値システム専攻修了。博士(学術)。二松学舎大学、和光大学非常勤講師。 著作に、単著『虚構内存在――筒井康隆と〈新しい《生》の次元〉』(作品社、2013年)、 編著『地域アート――美学/制度/日本』(堀之内出版、2016年)、共編著『 3・11 の未来――日本・SF・創造力』(作品社、2011年)、笠井潔との対談『文化亡国論』(響文社、2015年)など。

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