『在日ヲロシヤ人の悲劇』『アルカロイド・ラヴァーズ』『目覚めよと人魚は歌う』など、現在入手困難となっている名作を多数含む待望の自選作品集『星野智幸コレクション』全四巻(人文書院)がついに刊行されました。
デビュー以来、社会に潜む違和感を圧倒的な想像力で増幅させ、途轍もなくなまなましいディストピアとして提示し続けてきた稀有の作家・星野智幸さん。たちの悪い冗談のような事態が次々と現実のものとなっていく今、その作品はよりいっそう強い輝きを増しています。
今回のイベントでは、星野文学の熱烈なファンである仲俣暁生・倉本さおりの両名が星野さん本人をゲストに迎え、創作秘話を交えつつコレクションの内容を徹底的に解説。その魅力を勝手に暑苦しくプレゼンします。
星野智幸(ほしの・ともゆき)
1965年米国ロサンゼルス生まれ。早稲田大学第一文学部卒業後、新聞記者勤めを経てメキシコ留学。1997年『最後の吐息』で文藝賞を受賞してデビュー。2000年『目覚めよと人魚は歌う』で三島由紀夫賞、2003年『ファンタジスタ』で野間文芸新人賞、2011年『俺俺』で大江健三郎賞、2014年『夜は終わらない』で読売文学賞を受賞。他の著作は『呪文』など。最新刊は、4巻本の自選作品集『星野智幸コレクション』。
仲俣暁生(なかまた・あきお)
1964年東京生まれ。フリー編集者、文筆家。2002年刊の『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)以後、同時代の文芸作品について書き始める。2004年、星野智幸作品にも言及した『極西文学論』(晶文社)を刊行。現在『出版人・広告人』で文芸時評「文学へのリハビリテーション」を連載中。『婦人公論』書評委員。
倉本さおり(くらもと・さおり)
1979年東京生まれ。ライター、書評家。『週刊金曜日』書評委員。 『小説トリッパー』にてクロスレビュー、『週刊新潮』にて「ベストセラー街道をゆく!」を連載中のほか、『週刊読書人』にて一年間文芸時評を担当(2015年)。新聞各紙、文芸誌、週刊誌へ書評やコラム、インタビュー記事を寄稿。
時 間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order