戦後を代表する写真家・土門拳。
『古寺巡礼』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『文楽』『骨董夜話』などの著作でも知られる土門拳の一番弟子・牛尾喜道さんと、二番弟子の藤森武さんが、弟子入りから土門拳逝去までの思い出をつづったのが、『我が師、おやじ・土門拳』(朝日新聞出版)です。
今回、この刊行を記念して、牛尾喜道さんと藤森武さんをB&Bにお招きしトークイベントを開催します。聞き手は、同書に収められたコラムが連載されていた『アサヒカメラ』編集長・佐々木広人さん。
土門拳がいかにすごい写真なのか、そして「写真の鬼」と呼ばれるその仕事ぶり、写真にとどまらない絵や文章の魅力。破天荒だが優しさ溢れる人柄など、昭和を代表する土門拳を知る、牛尾さんと藤森さんと、写真に精通する佐々木さんの3人でしか語れないエピソード満載の2時間の予定です。
土門拳ファンはもちろん、カメラが好きな方、写真が好きな方、ジャーナリズムに興味がある方必見です。
おそらく、今後二度と実現できないイベントです。お楽しみに!
土門拳(どもん・けん)
1909年、山形県生まれ。報道写真やポートレート、スナップ写真、寺院、仏像などを撮影した、戦後日本を代表する写真家の一人。「写真の鬼」とも呼ばれ、リアリズムに基づく作風で一世を風靡する。1990年に逝去。『文楽』『ヒロシマ』『筑豊のこどもたち』『るみえちゃんはお父さんが死んだ』『古寺巡礼』など伝説的な写真集・単行本を多数残している。
【出演者プロフィール】
牛尾喜道(うしお・よしみち)
1941年兵庫県姫路市生まれ。59年、東京写真短期大学に入学、11月から土門拳に師事。『るみえちゃんはお父さんが死んだ』『古寺巡礼』『私の美学』『古窯遍歴』などの撮影助手を務める。63年独立し講談社嘱託を経てフリーに。『婦人画報』『太陽』をはじめ雑誌の口絵『明治再見』など歴史、美術、工芸に関する撮影に従事。80年に撮影業を閉じ、現在は天理教市川分教会長。
藤森武(ふじもり・たけし)
1942年東京都生まれ。東京写真短期大学(現・東京工芸大学)在学中から土門拳に師事。『古寺巡礼』シリーズをはじめとする、後期代表作の助手を務める。凸版印刷写真部を経てフリー写真家となる。『獨楽・熊谷守一の世界』『隠れた仏たち(全5巻』『日本の観音像』『丹波の名陶』など写真集多数。日本写真家協会会員、土門拳記念館理事・学芸員。
佐々木広人(ささき・ひろと)
1971年秋田市出身。大学卒業後『リクルート』入社。海外旅行誌「エイビーロード」編集部で主にホテル、アクティビティの記事を担当。取材先の香港で鳥インフルエンザ騒動に巻き込まれたことを機に時事問題へ傾倒、1999年朝日新聞社に入社。主に「週刊朝日」で事件、経済、芸能を担当。2013年に『アサヒカメラ』に副編集長として配属。2014年4月から編集長。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order