2017/2/24(金) 19:00~20:30
la kagu(ラカグ)2F レクチャースペースsoko
卓抜した妄想と共感とプロファイル力で、光源氏と交わった女たちのリアルな独白を新刊『源氏姉妹』(げんじしすたあず)に描きあげた酒井さんと、「源氏物語を読んでいない」という穂村さんが、この日本を代表する肉食文学について語り合います。
紫上を嫉妬しない女に育て上げた源氏の思考回路や、男性人気ナンバーワンは控えめ愛人タイプの花散里という意見に穂村さんは頷けるか? 女たちが光源氏を逆・品定めしたら? 源氏は何フェチ? そもそも「モテ」とはなんだろう?
男と女、歌人とエッセイスト、「源氏」未読派と熟読派、それぞれの視点から語ったすえに、果たして穂村さんは源氏物語を通読しようと思うに至るのか?
「源氏」未読派の方でも楽しめます。古典文学のベールを脱がせる、紫式部も困惑の一夜。是非ご参加ください。
※トーク終了後に、酒井順子さんの『源氏姉妹』、穂村弘さんのご著書へのサイン会を行う予定です。書籍は会場でも販売いたします。なお、時間の都合上、サインは1著者につき1冊とさせていただきます。予めご了承ください。
※ご購入いただいたチケットは理由の如何を問わず、取替・変更・キャンセルはできません。ご了承ください。
※開場は開演の30分前です。
酒井順子(さかい・じゅんこ)
1966年東京生まれ。高校時代より雑誌「オリーブ」に寄稿し、大学卒業後、広告会社勤務を経てエッセイ執筆に専念。2003年に刊行した『負け犬の遠吠え』がベストセラーとなり、講談社エッセイ賞、婦人公論文芸賞を受賞。30代以上・未婚・子ナシ女性を指す「負け犬」は流行語にもなった。他の著書に『枕草子REMIX』『都と京』『女流阿房列車』『紫式部の欲望』『ユーミンの罪』『地震と独身』『子の無い人生』など多数。
穂村弘(ほむら・ひろし)
1962年札幌市生まれ。「かばん」所属。大学在学中に塚本邦雄の作品に出会い、1985年短歌の創作を始める。1986年「シンジケート」が角川短歌賞の次席となる。2008年『短歌の友人』で伊藤整文学賞を、連作「楽しい一日」で短歌研究賞を受賞。歌集『シンジケート』『ドライ ドライ アイス』『手紙魔まみ、夏の引越し(ウサギ連れ)』、エッセイ集『絶叫委員会』、『世界中が夕焼け―穂村弘の短歌の秘密―』(山田航との共著)、『異性』(角田光代との共著)、『たましいのふたりごと』(川上未映子との共著)、近著に『野良猫を尊敬した日』。他に対談集、短歌入門書、評論、絵本の翻訳など著書多数。
自由席:2,000円