2015年1月19日(月)

金沢百枝さんから学ぶ 聖書と美術のABC―旧約編

「キリスト教美術をもっと楽しみたい」
「美術を通じて聖書への理解を深めたい」
という方にご受講いただきたい聖書とキリスト教美術の入門講座です。

講師は、『イタリア古寺巡礼』(新潮社とんぼの本)シリーズの著者で、主にロマネスク美術の研究をされている美術史家で東海大学教授の金沢百枝さんです。
西洋美術の大半はキリスト教美術であると言えます。と言うのも、西洋美術は、かつてそのほとんどが教会にあり、彫刻や絵画、壁画にモザイク画、レリーフなどで聖書の場面を表し、教会を訪れる人々に聖書の内容を視覚的に伝えていました。
しかし、西洋美術が好きな人でも、キリスト教に馴染はないし、聖書を読んだことはないし、今一つキリスト教美術はとっつきにくいと感じるかもしれません。そこで本講座では旧約聖書をその一番はじめの「創世記」から読み進め、その場面を表す美術を見ていきながら、聖書とキリスト教美術への理解を深めていきます。

金沢百枝さんからのメッセージ
 キリスト教美術は西洋絵画の基礎の基礎と、わたしは思っています。中世での宗教画の発展がなければ、ルネサンスの神話画も、風景画も肖像画も静物画も生まれなかったと言っても過言ではないでしょう。といっても、じゃあ、どこから初めていいのか、戸惑う声をよく聴きます。
そこで、新潮社のHPで3年間レンサイしていた「
キリスト教美術をたのしむ」が『青花』創刊し、
そのウェブサイトで新連載がスタートするのを記念して、
「キリスト教美術をたのしむ」のABCも始めます。
 伝統的な西洋絵画の80%ちかくを占めるキリスト教美術。それらに親しむと、西洋美術がぐんとわかりやすくなることうけあいです。ヨーロッパを旅をしていて、ふと入った教会では、ステンドグラスや祭壇画、彫刻たちがきっと語り始めてくれるでしょう。
 講座は、長年集めてきたちょっとめずらしい図像を用います。けれども同時に聖書本文とその聖書注解をじっくり読みながら進みます。また、受講生の皆さまのご質問などをともに考えながら進みますので、予定に到達しないかもしれませんが、気長におつきあいいただければ幸いです。

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