不敬神の罪で告発され、死刑を言い渡されたソクラテスは、野外の法廷で聴衆に向けて自らの罪状について弁明を述べ、所信を力強く語ります。彼が示したのは、「知を愛し求める」あり方、すなわち哲学者として生きることこそが人間として生きることである、ということでした。そもそもソクラテスの裁判とは何だったのか。ソクラテスの生と死とは何だったのか。『ソクラテスの弁明』は、ソクラテスの弟子であったプラトンがその真実を「哲学」として後世に伝えた「対話篇」の代表作であり、2000年以上の時を超えて読み継がれてきた古典中の古典です。
今回のイベントでは国際プラトン学会の会長も務められた納富信留先生に、ソクラテスとはどういう哲学者だったのか、プラトン対話篇の魅力とは何かといったことを存分に語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第26弾です。
○日時:2017年2月17日(金)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2016年2月6日(月)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には納富先生の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
講師紹介
納富信留(のうとみ・のぶる)
1965年生まれ。東京大学教授。英国ケンブリッジ大学古典学部にてPh.D取得。西洋古代哲学・西洋古典学専攻。国際プラトン学会前会長。著書に『ソフィストと哲学者の間』、『ソフィストとは誰か?』、『プラトン 哲学者とは何か』、『哲学者の誕生』、『プラトン 理想国の現在』等がある。
ソクラテスの弁明
プラトン、納富信留 / 光文社
2012/09出版
ISBN:9784334752569
価格:¥972(本体¥900)