各界の旬の人をお招きして、カリスマ予備校講師・西きょうじ氏がその好奇心の赴くままに対談を行う人気イベント第五回。
今回は、経営学者の三宅秀道さんをお招きします。
三宅さんは、中小・ベンチャー企業の商品開発を主に研究されています。国内の都市・地方の製造業の現場を自らの足で訪れ、新しい商品・ビジネスを生み出すための智恵を考察してこられました。
三宅さんの幅広い教養と深い専門知識を基に書き下ろされた『新しい市場のつくり方』(東洋経済新報社)は、ビジネス書の分野のヒット作となっています。
三宅さんが提示する商品開発のポイントは、既存の商品を改良するにとどまらず、新製品が広く使用される「文化」、つまり人々の営みそのものを生み出す点です。水泳帽を初めて開発した水泳用品のフットマーク社など、数多くの事例を挙げて新商品を開発するためのエッセンスを伝えています。
新しい文化の創造のために重要なのは、消費者である私たちが、自らの生活の身の回りの利便性について(不便なこと、困ったことはないか)を正直に見つめてみること、大きくいえば、自らと他者の幸福を考え直してみる姿勢ではないでしょうか。
変化の激しい現代において、「技術の革新」以上に、国内の働き手にとって重要なこととは何か――?
さまざまな業種の社会人の方、学生の方々にまで、広く共有して頂きたいビジネスのアイディアの種がたくさん詰まった本イベントに、是非ご来場下さい。
西きょうじ
東進ハイスクール英語講師。1963年東京生まれ。京都大学卒業。執筆参考書多数、中でも『ポレポレ英文読解プロセス50』は20年以上“上位受験生のバイブル”として売れ続け、その生徒は延べ20万人を超える。近年は、講演会、被災地の幼稚園で紙芝居を読み聞かせる活動(このはな草子・顧問)など予備校業界の枠を超えて広く活動している。一般著書に『情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ』(講談社)、津田大介氏との共著『越境へ。』(亜紀書房)『仕事のエッセンス 「はたらく」ことで自由になる』がある。『小説新潮』でコラム「そもそも」を連載中。
三宅秀道(みやけ・ひでみち)
専修大学経営学部准教授。1973年生まれ。神戸育ち。1996年早稲田大学商学部卒業。都市文化研究所、東京都品川区産業振興課などを経て、2007年早稲田大学大学院商学研究科博士後期課程単位取得退学。東京大学大学院経済学研究科ものづくり経営研究センター特任研究員などを経て、2014年より現職。専門は、製品開発論、中小・ベンチャー企業論。これまでに大小1000社近くの事業組織を取材・研究。現在、企業・自治体・NPOとも共同で製品開発の調査、コンサルティングにも従事している。
時 間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order