きらめく知性と文体でフリージャズやパンクを論じ、1970年代を駆け抜けた音楽批評家、間章。絶版状態が続いていた著作群に膨大な未発表原稿を加えて再編集した「間章著作集」全3巻(月曜社)も、『時代の未明から来たるべきものへ』に始まり、『さらに冬へ旅立つために』刊行をもって完結を迎えました。音楽批評という枠を越えた間章のテクストは、今読み返したときに私たちにどんな問いを投げかけてくれるのでしょうか。
70~80年代の音楽文化からのインパクトを隠さない美術批評家、椹木野衣と、「間章著作集」の担当編集者、須川善行が、音楽批評の美学を振り返りながら、「来たるべき」間章について語ります。
【プロフィール】
・椹木野衣(さわらぎ・のい)
美術批評家。1962年生まれ。多摩美術大学美術学部教授。芸術人類学研究所所員。
現代美術の最前線を先導しつつ、美術の〈境界〉と〈歴史〉を問い続ける。著書に、『シミュレーショニズム』(ちくま学芸文庫)、『日本・現代・美術』(新潮社)、『戦争と万博』(国書刊行会)、『反アート入門』(幻冬舎)
・須川善行(すがわ・よしゆき)
編集者。1962年生まれ。元『ユリイカ』編集長。
編集した書籍に、菊地成孔+大谷能生『憂鬱と官能を教えた学校』(河出書房新社)、大友良英『MUSICS』(岩波書店)、柴田元幸監訳『初期アメリカ新聞コミック傑作選』(創元社)ほか。制作した映画に、冨永昌敬監督『庭にお願い』
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出演 _
椹木野衣(美術批評家)
須川善行(編集者)
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時間 _
15:00~17:00 (14:30開場)
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場所 _
本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F -
入場料 _
1500yen + 1 drink order
椹木野衣×須川善行
「非時[ときじく]と廃墟そして 間章[あいだあきら]」
『さらに冬へ旅立つために』(月曜社)刊行・「間章著作集」完結記念