2017年4月15日(土)

岸本佐知子 × annie the clumsy 「リディア・デイヴィスをセッションする」

logo_bb100「アメリカ文学の静かな巨人」と言われる作家、リディア・デイヴィス。彼女の作品の特徴は、登場人物の「私」や作者の「私」など複数の「私」を感じることで、それがいつの間にか読んでいる「私」にも伝染し、「私」とは誰か、物語を書いているのは誰か、読んでいるのは誰か、そもそも世界とは何なのかと、常に流動する思考に巻き込まれることだと思います。

そこで今回は、翻訳者の岸本佐知子さんの朗読と、シンガーソングライター・annie the clumsyさんの音楽と朗読のセッションによって、静かな巨人の物語を紙から解き放ち、いまここで起こっている物語として、お客さんと一緒に体験できたらと思っています。
『分解する』『話の終わり』『サミュエル・ジョンソンが怒っている』・・・
リディア・デイヴィスをセッションすることで、彼女が考えていることをリアルタイムで自分が考えているような気持ちになれたら。

リディア・デイヴィス(Lydia Davis)
1947年マサチューセッツ州生まれ。著書に『分解する』(1986)、『話の終わり』(1995)、『ほとんど記憶のない女』(1997)、『サミュエル・ジョンソンが怒っている』(2001)、Can’t and Won’t(2014)他。マッカーサー賞、ラナン文学賞などを受賞したほか、短編集Varieties of Disturbance(2007)で全米図書賞にノミネートされる。2014年には国際ブッカー賞を受賞した。フランス文学の翻訳家としても知られ、ミシェル・ビュトール、モーリス・ブランショ、ミシェル・レリスなどの翻訳に加え、マルセル・プルースト『スワン家の方へ』の新訳を手がけた功績により、2003年にフランス政府から芸術文化勲章シュヴァリエを授与された。ニューヨーク州在住。

岸本佐知子(きしもと・さちこ)
1960年生まれ。上智大学文学部英文科卒業。訳書にL・デイヴィス『話の終わり』、『サミュエル・ジョンソンが怒っている』、『分解する』(以上作品社)、『ほとんど記憶のない女』(白水Uブックス)、M・ジュライ『いちばんここに似合う人』、『あなたを選んでくれるもの』(以上新潮社)、N・ベイカー『中二階』、J・ウィンターソン『灯台守の話』(以上白水Uブックス)、T・ジョーンズ『拳闘士の休息』(河出文庫)、J・バドニッツ『元気で大きいアメリカの赤ちゃん』(文藝春秋)他多数。編訳書に『楽しい夜』(講談社)、『変愛小説集』(講談社文庫)他。著書に『気になる部分』(白水Uブックス)、『ねにもつタイプ』、『なんらかの事情』(以上ちくま文庫)がある。

annie the clumsy(アニー・ザ・クラムジー)
Flight of the Conchordsに影響を受け、宅録で音楽制作を始める。2ndアルバム『Inside Her Fancy Brain』から1年。王舟のツアー・サポートに参加し、全米で大人気のアニメ「アドベンチャー・タイム」のイベント出演やボルボやスタジオクリップなどのCM楽曲を手がけ、更にはミスiDにエントリーし、山崎まどか賞を見事受賞するなど益々活躍の場を広げる。

企画:熊谷充紘(ignition gallery)

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時 間 _ 19:00~21:00 (18:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order

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