2017年3月31日(金)

國分功一郎 × 千葉雅也 失われた「態」 と出会うとき 『中動態の世界 意志と責任の考古学』(医学書院)刊行記念トーク

logo_rethink3月の終わり、國分功一郎さんの新刊『中動態の世界』が、シリーズ「ケアをひらく」(医学書院)より刊行されます。

中動態という聞きなれない言葉を、みなさんはご存知でしょうか?
本の「あとがき」には、こんな言葉が綴られます。

〝中動態の存在を知ったのは、たしか大学生の頃であったと思う。本文にも少し書いたけれども、能動態と受動態しか知らなかった私にとって、中動態の存在は衝撃であった。衝撃と同時に、「これは自分が考えたいことととても深いところでつながっている」という感覚を得たことも記憶している。
…中略…
数多くの哲学、数多くの問題が何度も私に中動態との縁故のことを告げてきた。その縁故が隠されているために、何かが見えなくなっている。

ダルクのメンバーの方々のお話をうかがっていると、今度は自分の中で次なる課題が心にせり出してくるのを感じた。

私はそこで依存症の話を詳しくうかがいながら、抽象的な哲学の言葉では知っていた「近代的主体」の諸問題がまさしく生きられる様を目撃したような気がしたのだと思う。「責任」や「意志」を持ち出しても、いや、それらを持ち出すからこそどうにもできなくなっている悩みや苦しさがそこにはあった。〟

– – – Rethink Books では、國分功一郎さん渾身の新著刊行を記念してトークイベントを開催します!

対談のお相手には、ツイッターで執筆プロセスを公開して話題の『勉強の哲学——来るべきバカのために』(文藝春秋)刊行(発売は4月)を目前に控える千葉雅也さん。

執筆を終えたばかりの2人の哲学者から、この夜どのような対話が生まれるでしょう。
新たな感覚と出会う予感のする生トーク・・・みなさん、お楽しみに!

作品概要
自傷患者は言った「切ったのか、切らされたのかわからない。気づいたら切れていた」。依存症当事者はため息をついた「世間の人とは喋っている言葉がちがうのよね」――当事者の切実な思いはなぜうまく語れないのか?語る言葉がないのか?それ以前に、私たちの思考を条件づけている「文法」の問題なのか?若き哲学者による《する》と《される》の外側の世界への旅はこうして始まった。
……(書籍内容紹介より)

■白石正明さん編集/シリーズ「ケアをひらく」の一連の作品はこちら。
https://www.igaku-shoin.co.jp/seriesDetail.do?seriesId=28&kind=series

國分功一郎(こくぶん・こういちろう)
1974 年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。高崎経済大学准教授。専攻は哲学。
主な著書に、『スピノザの方法』みすず書房、『暇と退屈の倫理学 増補版』太田出版、『ドゥルーズの哲学原理』岩波現代全書、『来るべき民主主義』幻冬舎新書、『近代政治哲学』ちくま新書、『民主主義を直感するために』晶文社など。訳書にドゥルーズ『カントの批判哲学』ちくま学芸文庫、ガタリ『アンチ・オイディプス草稿』(共訳)みすず書房などがある。最近ハマっているのは空手。

千葉雅也(ちば・まさや)
1978年栃木県生まれ。東京大学教養学部卒業。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。立命館大学大学院先端総合学術研究科准教授。哲学/表象文化論を専攻。
主な著書に、『動きすぎてはいけない――ジル・ドゥルーズと生成変化の哲学』河出書房新社、『別のしかたで――ツイッター哲学』河出書房新社など。訳書にメイヤスー『有限性の後で――偶然性の必然性についての試論』(共訳)人文書院などがある。ツイッターで執筆プロセスを公開して話題になっている『勉強の哲学——来るべきバカのために』を準備中。

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時間:19:00〜21:00 (18:30受付開始) / 料金:1500 ticket + 500 drink

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