日頃自分自身が発している「言葉」について、深く考える時間を持っているでしょうか?
言葉の力が衰退している時代だといわれます。昨年、米国ではトランプ政権が誕生。世界最大の英語辞典であるオックスフォード英語辞典は、2016年という年を象徴する「今年の単語(ワード・オブ・ザ・イヤー)」に、形容詞「post-truth」(脱真実)を選びました。
言葉が力を失う時、私たちはどんなデメリットを被ることになるのでしょうか?
社会が言葉の力を取りもどすことは、どんな意味を持つのでしょうか?
そして、私たちが自身の言葉を磨くためには、どんな方法があるのでしょうか?
長年、編集者として多くの作家・表現者とつきあい、言葉の世界の第一線で活躍してきた河野通和氏と、西きょうじが白熱の知的トークを行います。
私たちが生きる世界の豊穣さを感じ取り、自らの人生をより豊かなものにしてくれる可能性に満ちた本対談を是非お見逃しなく。
河野通和(こうのみちかず)
1953年、岡山市生まれ。1978年中央公論社(現・中央公論新社)入社。主として雑誌
編集畑を歩み、『婦人公論』『中央公論』編集長を歴任。2008年同社退社。
2010年新潮社に入社し、『考える人』編集長を務める。同誌休刊を機に、2017年3月末で新
潮社を退社。「考える人」のメールマガジンをまとめた著書に『言葉はこうして生き
残った』(ミシマ社)、『「考える人」は本を読む』(角川新書、4月10日発売予
定)がある。
西きょうじ
東進ハイスクール英語講師。1963年東京生まれ。京都大学卒業。執筆参考書多数、中でも『ポレポレ英文読解プロセス50』は20年以上“上位受験生のバイブル”として売れ続け、その生徒は延べ20万人を超える。近年は、講演会、被災地の幼稚園で紙芝居を読み聞かせる活動(このはな草子・顧問)など予備校業界の枠を超えて広く活動している。一般著書に『情報以前の知的作法 踊らされるな、自ら踊れ』(講談社)、津田大介氏との共著『越境へ。』(亜紀書房)『仕事のエッセンス 「はたらく」ことで自由になる』がある。『小説新潮』でコラム「そもそも」を連載中。