【ジュンク堂 池袋本店】
開催日時:2017年06月07日(水) 19:30〜
生命力のある、人を惹きつける建築をつくり出すために、建築家が大切にしていることは何か。土地の声を聞き、人と対話を重ね、その家で生活する人へ想像力を働かせて、新しい空間(家)を見つけるまでの道のりについて。さまざまに思いを巡らせながら家をつくっていく建築家の仕事について。命の根源に近いテーマとして衣食住の「住」である建築や空間を考える建築家という職業について、実際に建築家として働く光嶋裕介氏が熱い想いを綴った1冊。
本書の刊行を記念して、著者の光嶋裕介氏が建築家として尊敬してやまない藤森照信氏とトークイベントを行います。藤森氏は、光嶋氏の師・石山修武氏の盟友であり建築史家から45歳に建築家としてデビューしました。今は顔の見える建築である住宅を中心につくっている光嶋氏が、住宅や茶室といった小さなものから、史料館や美術館など大きな建物までつくってきた藤森氏と「建築家の仕事について」「建築をつくる時に考えていることについて」語り合います。
【講師紹介】
光嶋 裕介(こうしま・ゆうすけ)
建築家。1979年、アメリカ・ニュージャージー州生まれ。一級建築士。早稲田大学理工学部建築学科卒業。2004年同大学院を卒業し、ドイツの建築設計事務所で働く。2008年帰国後、独立。2011年、内田樹氏の自宅兼道場《凱風館》を設計、若手建築家の登竜門であるSDレビュー2011に入選。
神戸大学で客員准教授、早稲田大学などで非常勤講師を務める。
建築作品に《如風庵》や《旅人庵》など多数。
著書に『みんなの家。建築家一年生の初仕事』(アルテスパブリッシング)、『幻想都市風景』(羽鳥書店)、『建築武者修行―放課後のベルリン』(イースト・プレス)など。近著に『これからの建築―
スケッチしながら考えた』(ミシマ社)。
藤森 照信(ふじもり・てるのぶ)
建築家、建築史家。1946年、長野県生まれ。東北大学建築学科卒業後、東京大学大学院博士課程修了。東京大学生産技術研究所教授、工学院大学教授を経て、現在は東京大学名誉教授、工学院大学特任教授。江戸東京博物館館長。専門分野は建築史。
45歳より設計を始め、史料館、美術館、住宅、茶室など建築作品多数。近作に《多治見市モザイクタイルミュージアム》、《草屋根》《銅屋根》(近江八幡市、たねや総合販売所・本社屋)。
著書は、建築史、建築探偵、建築設計活動関係多数。近著に『磯崎新と藤森照信の茶席建築談義』(六曜社)、『藤森先生茶室指南』(彰国社)