【満員御礼】となりました。
プルースト『失われた時を求めて』は、その長大さのために、あるいは複雑で息の長い文章が続くために、これまでの読者の中には途中で挫折してしまったという方も多いようです。しかし本作が20世紀の文学史に燦然と輝く傑作であるという評価は揺るぎないものとなっています。では、わたしたちはこの作品をどのように読めば、その魅力を堪能できるのでしょうか。
光文社古典新訳文庫で『失われた時を求めて』を翻訳されている高遠弘美さんは、つねづねこの作品を「ゆっくり読む」ことを推奨されています。高遠さんが勧める「あらすじを気にせずに、時間を取って読書する」とは実際にはどういうことなのか、それによってどのような読後感がもたらされるのか、そして『失われた時を求めて』はそんな読書にどのように応えてくれるのか――今回の読書会では、プルーストという作家と作品の魅力、そして「読み方」にいたるまで、高遠先生にたっぷりと語って頂きます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第29弾です。
○日時:2017年5月29日(月)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2017年5月3日(水)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には高遠先生の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
講師紹介
高遠弘美 (たかとお・ひろみ)
1952年生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士課程修了。明治大学教授、フランス文学者。著書に『プルースト研究』『乳いろの花の庭から』『七世竹本住大夫 限りなき藝の道』。訳書に『消え去ったアルベルチーヌ』『失われた時を求めて(1~5)』(プルースト、光文社古典新訳文庫)、『完全版 突飛なるものの歴史』『悪食大全』『乳房の神話学』(ロミ)、『完訳Oの物語』(P・レアージュ)などがある。