70年代、作家性を重んじた雑誌「ガロ」で活躍していた漫画家・鈴木翁二さんの原画展。昔なつかしい漫画の原画と、翁二さんが最近描いている水彩画を展示します。ちょっと遠くに感じる漫画の世界が、意外と近くに感じられるかもしれません。
往年のファンも、初めての方も、夢心地にリアルな現実を描き出す鈴木翁二ワールドに足を踏み入れてみてはいかがですか。
会場では、書籍やCD、〝オリジナルイラスト〟等も販売します。ぜひ、お越しください!
期間中の6月1日(木)、関連トークイベント「あの夏、マンガとブンガクが出会った」を行います。登壇は、鈴木翁二さん(漫画家)、加藤典洋さん(文芸評論家)、福間健二さん(詩人・映画監督)の豪華なメンバー。ぜひ、こちらのページからお申し込み下さい。
書籍:『かたわれワルツ』
鈴木翁二著 本体2,000円 272ページ 2017年4月刊行
内容紹介:古きよき時代なのか、少年の心なのか、浮遊する魂をわしづかみにして紙面に焼き付けたような、奇妙で魅惑的な漫画表現。加筆再編、未発表イラストを盛り込んだ、圧倒的詩情にあふれる文芸コミック。
鈴木翁二(すずき・おうじ)
1949年愛知県生まれ。漫画家。69年、空想の恋を描いたデビュー作「庄助あたりで」をガロに発表。以降「東京グッドバイ」「マッチ一本の話」「海の実」等で独自の世界を造る。著書に『うみのきらきら』『こくう物語』(青林工藝舎)、『A SINGLE MATCH』(D+Q)など。楽曲集にCD『未明ノ歌』『うたたね』(オフノート)。近刊に『オートバイ少女』(ワイズ出版)がある。