夏目漱石にはじまり、芥川龍之介、太宰治、大江健三郎、阿部公房、村上春樹に町田康といった文豪たち。さらには吉本隆明に内田樹といういわゆる評論家。石野卓球に小沢健二などのミュージシャン。雑誌『POPEYE』や『VERY』。はてはインスタ、迷惑メールまで。あらゆる文体で、カップ焼きそばの作り方を書いたなら……。くだらなくて、笑える100人の文体模写をライターである神田桂一さんと菊池良さんが作家たちを憑依させて書ききりました!
イベントでは、ひとりひとりの文体模写を見ながら、苦労した点や、特徴を掴んだときの喜びを分かち合いつつ、文芸評論家の仲俣暁生さんと、著書『文体の科学』(新潮社)で知られる文筆家の山本貴光というプロによる文体の特徴やクセの解説、また「文体とは何か」という壮大な問いまで深めていければと思っています。
【出演者プロフィール】
神田桂一(かんだ・けいいち)
フリーライター・編集者。一般企業勤務から、週刊誌『FLASH』の記者に。その後、ドワンゴ「ニコニコニュース」編集部などを経てフリー。雑誌は『ポパイ』『ケトル』『スペクテイター』『クイックジャパン』『TRANSIT』などカルチャー誌を中心に活動中。近刊は『お〜い、丼』(ちくま文庫)。
菊池良(きくち・りょう)
ライター・Web編集者。学生時代に公開したWebサイト「世界一即戦力な男」がヒットし、書籍化、Webドラマ化される。現在の主な仕事はWebメディアの企画、執筆、編集など。
仲俣暁生(なかまた・あきお)
フリー編集者、文芸評論家。「ワイアード日本版」「季刊・本とコンピュータ」などの編集部を経て、現在はWebサイト「マガジン航」編集発行人をしつつ文芸にかんする文筆活動も行う。著書『ポスト・ムラカミの日本文学』(朝日出版社)、『極西文学論』(晶文社)、『再起動せよと雑誌はいう』(京阪神エルマガジン社)ほか。
山本貴光(やまもと・たかみつ)
文筆家・ゲーム作家。コーエーでゲーム制作の後、フリーランスで書いたり教えたりしている。著書に『「百学連環」を読む』、『文体の科学』、『世界が変わるプログラム入門』、『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満との共著)、訳書にサレン&ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』など。東京工芸大学で非常勤講師、モブキャストとプロ契約中。
時 間 _ 20:00~22:00 (19:30開場)
場 所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order