2015年1月9日(金)

『21世紀日本文学ガイドブック⑦「田村俊子」』トークイベント

ジュンク堂書店 池袋本店
開催日時:2015年01月09日(金)19:30 ~

小平 麻衣子(日本大学教授)
内藤 千珠子(大妻女子大学准教授)

「自分のふるまいと自分との間に何らかの違和感をもったことがある人なら、女性に限らず誰でも、俊子作品に何かを見出すことができるように思う。」(本文より)

古典文学から現代文学まで、若い読者にとって日本文学研究への道しるべとなるとともに、「21世紀らしい同時代感覚」の中で、文学作品をより豊かに楽しむためのガイドブックとなるシリーズ「21世紀日本文学ガイドブック」の1冊として、このたび「田村俊子」が刊行となります。

田村俊子は、1884年に東京の墨田区に生まれ、幸田露伴に弟子入りし、19歳の時に作家デビューをします。作家業を続けながら女優、労働運動家、中国語雑誌編集者と精力的に活動し、東京からバンクーバー、上海と世界を駆け巡ります。

女性作家につきまとう、スキャンダル性や官能性などのイメージは、あらためて考え直す必要があるかもしれません。今回のトークショーでは、田村俊子の活動を紹介するとともに、俊子が、そうしたイメージをいかにすり抜けたかを考えます。当時の新聞や広告といったメディアとの関連、人間関係、ナショナリズムとの接点や距離といった様々な切り口から、テクストを精読し、新たな田村俊子像を提示します。

【講師紹介】
小平麻衣子(おだいら まいこ)日本大学教授
『女が女を演じる―文学・欲望・消費』(新曜社2008)、『尾崎紅葉―女物語を読み直す NHK文化セミナー・明治文学をよむ』(日本放送出版協会1998)、『書いて考えるジェンダー・スタディーズ』(共著 新水社2006)

内藤千珠子(ないとう ちずこ)大妻女子大学准教授
『小説の恋愛感触』(みすず書房2010)、『帝国と暗殺―ジェンダーからみる近代日本のメディア編成』(新曜社2005)、『文化のなかのテクスト』(共編著双文社出版2005)

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
※トークは特には整理券、ご予約のお控え等をお渡ししておりません。
※ご予約をキャンセルされる場合、ご連絡をお願い致します。(電話:03-5956-6111) 

■イベントに関するお問い合わせ、ご予約は下記へお願いいたします。
ジュンク堂書店池袋本店
TEL 03-5956-6111
東京都豊島区南池袋2-15-5

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