2017年9月12日(火)

鈴木涼美 × 田中俊之「なぜ私たちは<おじさん>が嫌いなのか」『おじさんメモリアル』(扶桑社)刊行記念

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元AV女優にして、SFC卒業後、東京大学修士課程で社会学を専攻し、その後日経新聞の記者として5年半勤めたという異色の経歴を持つ文筆家・鈴木涼美さん。
彼女が女子中学生だった1996年から、2016年にいたるまでの20年間に出会ったさまざまな「おじさん」との思い出を綴った『おじさんメモリアル』が扶桑社より発売中です。

時にはパンツを売る女子高生とそれを買う客として、時には恋人同士として、時には社内不倫の相手として、時には高級愛人クラブの客として……20年の間にさまざまなかたちで出会ったおじさんとの思い出を通して「おカネを払うことでしか女を抱けないおじさん」の哀しみを浮き彫りにし、さらには性と消費という視点からこの20年の日本を振り返った本書は、高橋源一郎さん(「欲望を露にしたおじさんは、もはや人の輪郭をなしていない」)、『週刊文春』編集長・新谷学さん(「変態だって 強欲だって いいじゃないか おじさんだもの」)、乙武洋匡さん(「どうしようもなくダメなおじさんたちだけど いつのまにか無性に愛おしさが湧いてくる」)ら、錚々たる「おじさん」たちの心をもえぐる、批評眼が冴え渡る一冊となっています。

今回の刊行を記念して、著者の鈴木涼美さんと、男性学を専門とする社会学者の田中俊之さんの対談を開催。
「名言引用おじさん」「オレはおまえの中身を愛してるおじさん」「SEXしよっ!おじさん」「美女限定ネグりおじさん」「別れるサギおじさん」「エセ悟りおじさん」など、おじさんがやりがちな所業をタイプ別に紹介しつつ、哀しく滑稽なおじさんの姿から見えてくる「男らしさ」の呪縛とニッポンの20年について考えます。

トークショー終了後には、サイン会を実施。書籍購入者は鈴木涼美さんとのチェキ撮影の特典もありますよ!

■出演者
鈴木涼美
83年、東京都生まれ。慶應義塾大学環境情報学部卒。09年、東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。専攻は社会学。日本経済新聞社に5年半勤めた後、文筆業へ。著書に『「AV女優」の社会学 なぜ彼女たちは饒舌に自らを語るのか』(青土社)、『身体を売ったらサヨウナラ 夜のオネエサンの愛と幸福論』(幻冬舎文庫、17年7月に映画化)、『愛と子宮に花束を 夜のオネエサンの母娘論』(幻冬舎)

田中俊之
75年生まれ。武蔵大学人文学部社会学科卒。01年、武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻博士前期課程修了、04年武蔵大学大学院人文科学研究科社会学専攻博士後期課程単位取得満期退学、08年博士(社会学)取得。大正大学心理社会学部人間科学科准教授。男性学を専門とし、男性ゆえの生きづらさと向き合う著書を発表。主な著書に『<40男>はなぜ嫌われるか』(イースト新書)、『男が働かない、いいじゃないか!』(講談社)など

■時間
20:00~22:00 (19:30開場)

■場所
本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F

■入場料
1500yen + 1 drink order

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