2015年1月15日(木)

『井筒俊彦全集』若松英輔さんトークイベント

若松英輔さん講演
「信仰の叡知 井筒俊彦とキリスト教」
若き日、井筒俊彦は、『神秘哲学』を準備していたころから、『ロシア的人間』を書き終えるころまで、キリスト教なかでもカトリックに著しく接近する。井筒俊彦と仏教、あるいはイスラームとの関係はこれまでも語られてきた。だがキリスト教は必ずしもそうとはいえない。キリスト教との対話で培われた問題は、地下水脈のように彼の思想に通底している。
アウグスティヌス、十字架のヨハネなどだけでなく、吉満義彦をはじめとした同時代人からの影響に言及しつつ、この哲学者に伏在する思想的可能性をめぐって考えてみたい。

若松英輔(わかまつ・えいすけ)
1968年生まれ。慶應義塾大学文学部仏文科卒業。批評家、思想家。読売新聞書評委員、『三田文学』編集長。2007年「越知保夫とその時代 求道の文学」で、第14回三田文学新人賞評論部門当選。
主な著作に、『井筒俊彦 叡知の哲学』(慶應義塾大学出版会)、『神秘の夜の旅』『魂にふれる 大震災と、生きている死者』『死者との対話』『池田晶子 不滅の哲学』(ともにトランスビュー)、『内村鑑三をよむ』『岡倉天心「茶の本」を読む』『吉満義彦』(ともに岩波書店)、『涙のしずくに洗われて咲きいづるもの』『君の悲しみが美しいから僕は手紙を書いた』(ともに河出書房新社)、『生きる哲学』(文春新書)がある。

日時:2015年1月15日(木) 19:00~20:30 (18:30開場)
場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
定員:45名  ※定員に達し次第、受付を終了させていただきます。
参加費:入場料無料
ご予約:2014年12月15日(月)より3階カウンターにてご予約を承ります。
お電話でのご予約も同日より承ります。 3階直通 03-3354-5703

 

 

【新宿本店】          『井筒俊彦全集』(慶應義塾大学出版会)刊行記念 若松英輔さんトークイベント

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