2017年10月8日(日)~2017年10月9日(月)

第 7 回「かまくらブックフェスタ」 (10/8-9開催)活字と書物を愛する人々が集う「かまくらブックフェスタ」は今年で7回目の開催です。

171008_kamakura5活字と書物を愛する人々が集う「かまくらブックフェスタ」、今年で7回目を迎えます。

江ノ電沿線にたたずむ美しい庭のある古民家で、本の楽しみにひたるひとときを過ごしませんか。規模は小さくても高い志をもつ版元、美しくていねいな本づくりで定評のある版元、本の新たな可能性に挑戦し続ける版元、そして、文学や映画などをテーマに個人でクオリティの高い冊子を作る人々などが集まり、読者のかたへ直接販売します。

毎年多くの本好きの方々にご来場いただき、「書店では出会いにくい良い本に出会える」 「本の作り手の人から本作りの裏話などを聞けるのが嬉しい」と好評をいただいていま す。地元からだけでなく、東京や関東各県からのリピーターも多く、書店員や編集者など、日頃、仕事本に携わっている人からも注目をいただいています。

また今年は、同時開催イベントとしまして、「via wwalnuts 叢書」など自身の出版プロ ジェクトをもつ詩人の平出隆さんの展示と講演も行います(8日のみ)。 作り手と読み手がともに本を楽しみ、質の高い本を未来へと受け渡してゆく一助になれば幸いです。

■本の楽しみを深め、広げる 独自のポリシーをもって、本や活字に関する活動をする人たち(会社)の地道な活動を 紹介し、書店では出会いにくい、本当によい本を皆さんにご紹介します。またセレクト された古書の販売もおこないます。緑豊かな空間で、来場者にとっても居心地がよく、 ゆっくりとくつろぎながら、自由な形で本を楽しんでもらえるイベントを目指します。

■出版社(者)と読者とをつなぐ 出版社や書店、インディペンデントな出版活動や創作活動をおこなう人々が、対面で販 売し、本の魅力を読者へと直接伝えます。

開催日時
2016年10月8日(土)・9日(日)
両日とも 10時〜18時

会場
garden & space くるくる
鎌倉市由比ヶ浜2-7-12(鎌倉駅より徒歩10分)

主な内容
本の展示販売(同時開催イベント、喫茶コーナーあり)

主催
港人 (担当:井上有紀)
かまくらブックフェスタ 公式HP http://www.minatonohito.jp/kamakurabf/

【昨年の会場の様子】
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【参加出展者ご紹介】
出展社は、毎年少しずつ入れ替わります。以下にご紹介するのは、今年の参加出展者で す。順不同。敬称略。紹介文には港の人の主観が含まれます。

共和国
「かまくらブックフェスタ」初参加。2014 年に誕生した、ひとり出版社。思想、文学、美術など分野は幅広いが、現代社会に批評的に挑む姿勢は一貫しています。

牛若丸
グラフィックデザイナーで装幀家の松田行正が主宰する出版社。「オブジェとしての本」をテーマに、さまざまな印刷・製本技術を駆使した存在感の高い本づくりにより、本のあり方そのものに刺激を与える存在。

北と南とヒロイヨミ
文学を中心に社会へと視線を広げてゆく同人誌「北と南」、活版印刷と手製本による美しい文学アンソロジーを発行するヒロイヨミ社の共同出展。新作の小冊子「ほんほん蒸気」第 3 号を、今回のブックフェスタで販売。

タバブックス
「かまくらブックフェスタ」初参加。2012年誕生の出版社。植本一子『かなわない』、『仕事文脈』など、ユニークな視点が光る。

群像社
ロシア文学を中心に出版を続けるひとり出版社。創立は約 35年前。ロシア文学の隠れた名作や、評論、エッセイなどを出版し、高い評価を受け続けている。

羽鳥書店
文京区千駄木にある出版社。美術書、法律書、人文書などジャンルは幅広い。本格的な文学やアートを、美しくのびやかに表現する本づくりが魅力。

トムズボックス
絵本好きの聖地であり、名だたる絵本作家たちから絶大な信頼を得ていた吉祥寺にあった店舗は、惜しまれつつ 2015 年にクローズ。今回、2日 間限定で復活し、絵本やグッズを販売します。

映画酒場とそ仲間たち
映画と酒の小雑誌『映画酒場』はじめ、個性的なリト ルプレスが大集合。

編集室屋上+カディブックス
「自分が出したい本だけを出す」ひとり出版社「編 集室屋上」と、遠い南の島、与那国島の出版社「カディブックス」の共同出展。

ecrit(エクリ)
瀟洒の極みともいえる美しい本の姿により人気を集める小さな出版社。貧しさのなかで一心に自分の絵を描き続けたフランス人画家、ロベール・ クートラスの作品集で知る人も多い。

編集工房ノア+ぽかん編集室
関西の作家、詩人の作品を多く出し、文学好きの間では定評をもつ大阪の出版社「編集工房ノア」と、同じく大阪発の文芸雑誌『ぽ かん』の共同出展。

りいぶる・とふん
著書『ボマルツォのどんぐり』(晶文社)など、古書や文芸についての研究や著述で知られる扉野良人氏のプライベート・プレス。

ブックスモブロ
鎌倉で開店して6年の古書店。リトルプレス、Zine や雑貨も 扱い、よい意味で敷居の低い、居心地のよいお店。

MODERATO ROASTING COFFEE
鎌倉由比ヶ浜にある自家焙煎コーヒーのお店。当日は会場で、コーヒーなど飲み物と軽食を販売します。

港 人
鎌倉で創立して20年目の出版社。詩集や、若手作家の歌集や句集、文 芸書を中心に出版。

【 同時開催イベント】
10月8日、近くの会場にて、詩人平出隆さんの展示と講演を行います。平出さんの造本、書物論、出版活動を通じて、私たちがこれから「本」に何を見出してゆけるのか、 ともに深く問い直す時間にしたいと思います。
会場:由比ヶ浜公会堂(鎌倉市由比ヶ浜 2-7-21、かまくらブックフェスタ会場より徒歩1分)

講演「空中の本へ」
既存の出版システムへ抗するものとして2010年にスタートした、平出さんの出版プロジェクト「via wwalnuts 叢書」の活動のこれまでとこれから、そして新しい展開「空中出版」について伺います。

時 間:14時半〜16時(開場14時)
入場料:1,000円
定 員:50名

参加ご希望の方は港人へご予約くださるか、チケットをお買い求めください。
チケット販売所:たら 書房(鎌倉駅西口)、松林堂書店(鎌倉駅東口)ブックスモブロ(鎌倉市 大町)、港 人(鎌倉市由比ヶ浜)

■展示「葉書の箱/叢書の箱 TH_AIRPOST2017」
平出隆さんの写真展シリーズのひとつとして「private print postcard シリーズ」を展示します。
11時半〜13時半・16時〜17時、入場無料

平出隆(ひらいで・たかし)
詩人、作家、多摩美術大学教授。「詩の中から新しい散文を生む実験」(大江健三郎)と称されるように、その活動は詩の行為を、小説、批評、エッセイなどの領域に侵蝕させ ている。また、早くから詩書の造本を手がけ、〈via wwalnuts 叢書〉〈crystal cage 叢 書〉〈BOOK ARCHIT〉など、既成のシステムを離れた独自の出版プロジェクトをもつ。

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