2017年12月3日(日)

丹羽宇一郎さんによるトークライブ 『戦争の大問題』(東洋経済新報社)発刊記念

【隆祥館書店】
今回は、元伊藤忠商事会長、元中国大使の丹羽宇一郎さんにお越しいただけることになりました。

今の日本の言論の状況について、丹羽氏はこう語っておられます。
「これはいつか来た道だ。70年前の日本と変わりない。あの時はもの言うと身に危険が及びかねなかった。だから、皆静かにした。
今は殺されはしないが、自己保身で静かになる。情けない。歴史に学ぶ過去の教訓を活かしてない」かって、自民党の大派閥を率い、首相を務めた田中角栄は「戦争を知っている世代が政治の中枢にいるうちは心配ない。平和について議論する必要もない。
だが、戦争を知らない世代が政治の中枢となったときはとても危ない」と自民党の若手議員に対して薫陶を授けていたそうです。

戦後70年を経て、言論は保守化し、平和主義を堅持するという政治家も影を潜めました。
戦争を実体験していない安倍総理や防衛大臣が防衛政策を進め、戦争に近づいていくことに丹羽氏は危機感を募らせます。
「本当に人が殺されることへの想像力の欠如が平和を危うくする」丹羽氏は戦争経験者へのヒアリングを行い、戦争の実像を伝えた上で、今の日本の平和を守ることについて、強い警鐘を鳴らしておられます。

日本が目指すべきは世界中から尊敬される国であること。世界を屈服させる強国ではない。世界が感服するよい手本となる国。戦争はしてはいけない。
戦争から得られるものは何もない。戦争体験の教訓を学ぶことが、日本を再び戦争に導かない力となり、同時に世界に貢献できる手がかりとなるに違いない。
過去の教訓を学ぶためにもぜひご参加下さい。

【プロフィール】
丹羽宇一郎(にわ・ういちろう)
日本中国友好協会会長、元伊藤忠商事会長、元中国大使
1939年愛知県生まれ。名古屋大学法学部を卒業後、伊藤忠商事に入社1998年社長に就任。
1999年に約4000億円の不良資産を一括処理し、翌年度の決算で同社史上最高益(当時)を記録。
2004年会長に就任。内閣府経済財政諮問会議議員、日本郵政取締役、国際連合世界食糧計画(WFP)協会会長などを歴任し、2010年民間出身では初の中国大使に就任。
2012年退官。現在、公益社団法人日本中国友好協会会長、早稲田大学特命教授、伊藤忠商事名誉理事。
著書として『人は仕事で磨かれる』(文藝春秋)『中国の大問題』
『習近平はいったい何を考えているのか』(共にPHP研究所)など多数。

イベント開催日:12月3日日曜日
時間:13:30開場 14:00~16 :00
会場:隆祥館書店5階 多目的ホ-ル
参加費:3,000円 (内訳:参加費1,380円+『戦争の大問題』1,620円) 
(要予約・事前購入制とさせていただきます。申込み順)当日の場合:500円アップになります。

振込先
三井住友銀行上町支店(普通) 1353923
カ)リュウショウカンショテン

申込み・お問合せ:隆祥館書店
TEL:06-6768-1023
住所:大阪市中央区安堂寺町1-3-4谷町6丁目⑦番出口向かい
Eメール:ryushokan@eos.ocn.ne.jp

主催:隆祥館書店
後援:東洋経済新報社

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