アメリカの文学史にひときわ輝く詩人ウォルト・ホイットマン。自身の感情を書き付け、民衆に訴えかけ、民衆と一体化しようとした代表作『草の葉』は、まさに「アメリカの魂」と言っても過言ではありません。それから100年以上が経ち、9.11同時多発テロを経て、「アメリカ・ファースト」を掲げたトランプ政権が誕生した現代、ホイットマンの詩からわれわれは何を汲み取り、何を学ぶべきなのでしょうか。
また、ホイットマン以降、アメリカの詩人たちはアメリカをどのようにとらえてきたのでしょうか。昨年のノーベル文学賞を受賞し、ある意味「現代のホイットマン」とも呼ばれるボブ・ディランに至るまで、アメリカ詩に通底する魂、その読みどころ、楽しみ方などを、『おれにはアメリカの歌声が聴こえる―草の葉(抄)』を新訳された飯野友幸さんにたっぷりと語っていただきます。
(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第35回です。
○日時:2017年11月29日(水)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2017年11月4日(土)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
【講師紹介】
飯野友幸(いいの・ともゆき)
1955年生まれ。上智大学文学部教授。アメリカ文学専攻。著書に『ジョン・アシュベリー―「可能性への賛歌」の詩』など。訳書に、『消失 ポール・オースター詩集』、『壁の文字 ポール・オースター全詩集』、『ジョン・アッシュベリー詩集』(共訳)、リロイ・ジョーンズ『ブルース・ピープル』、F・O・マシーセン『アメリカン・ルネサンス エマソンとホイットマンの時代の芸術と表現』(共訳)、メルヴィル 『ビリー・バッド』、オブレヒト 『ロバート・ジョンソンより前にブルース・ギターを物にした9人のギタリスト』など。