直木賞作家で台湾でも作品が翻訳され多くの読者をもつ江國香織さんと、現代台湾を代表する3名の作家をお招きして、お互いの作品や文学観について語り合います。
日本と台湾の言葉の壁、地理的な距離を文学によって飛び越え、交流しあう貴重な対話です。
*同時通訳有
【プロフィール】
江國香織(えくにかおり)
1964年、東京生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞社主催「小さな童話」大賞を受賞。89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、『こうばしい日々』で91年産経児童出版文化賞、92年坪田譲治文学賞。同年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、99年『ぼくの小鳥ちゃん』で路傍の石文学賞、02年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、15年『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞を受賞。『つめたいよるに』『神様のボート』『すいかの匂い』『東京タワー』『なかなか暮れない夏の夕暮れ』など著書多数。小説以外に、エッセイ、童話、海外絵本の翻訳も手がける。
巴代(パタイ)
漢名林二郎、1962年、台東県卑南郷タマラカウ(大巴六九)部落に生まれる。台南大学台湾文化研究科修士。元職業軍人で、大学で非常勤講師を務めたこともある。現在は部落の文化歴史研究者をしながら、創作に専念している。山海文学賞、金鼎賞最優秀作家賞、台湾文学長編小説金典賞、呉三連文芸賞等を受賞。「2001~2015台湾長編小説トップ101」にも選出された。長編小説に『笛鸛:大巴六九部落之大正年間』(邦訳:『タマラカウ物語(上)女巫ディーグワン』魚住悦子訳、草風館)、『斯卡羅人』、『走過:一個台籍原住民老兵的故事』、『馬鐡路:大巴六九部落之大正年間』(『タマラカウ物語(下)戦士マテル』魚住悦子訳、草風館)、『白鹿之愛』、『巫旅』、『最後的女王』、『暗礁』。短編小説集に『薑路』がある。
呉明益(ごめいえき)
1971年、台北生まれ。現在東華大学華文文学系教授。創作、イラスト、写真、旅行、文学談義など多彩に活動し、文学研究は副業。『中国時報』「開巻十大好書」に六度選出。他の受賞歴は、フランスの文学賞「Prix du livre insulaire」の小説部門、本屋大賞・翻訳小説部門第3位、『タイムアウト北京』の「百年来最優秀小説」、「亜州週刊」年間十大小説、台北国際ブックフェア大賞、台湾文学長編小説金典賞を受賞。金鼎賞年度優秀図書、「2001~2015台湾長編小説トップ101」にも選出された。海外での翻訳出版も多数。長編小説に『睡眠的航線』、『複眼人』、『単車失竊記』。短編小説集に『本日公休』、『虎爺』、『天橋上的魔術師』(邦訳:『歩道橋の魔術師』天野健太郎訳、白水社)がある。
蔡素芬(さいそふん)
1963年、台南生まれ。淡江大学中文系卒業、アメリカテキサス大学サンアントニオ校複数言語文化研究所で学ぶ。月刊『国文天地』編集長、『国語日報』少年版編集長、『自由時報』ライター、副刊編集長、芸文組主任を歴任、現職は『自由時報』映画芸能センター副主任、林栄三文化公益基金会のCEOも兼任。『中央日報』百万小説賞、『聨合報』文学賞、中興文芸賞、中国文芸協会文芸賞、南瀛文学賞、金鼎賞、呉三連文芸賞、『亜州週刊』年度十大中国語小説等を受賞。「2001~2015台湾長編小説トップ101」にも選出された。長編小説に『塩田児女』(邦訳『クリスタルムーン』林水福監修、黄愛玲訳、桜出版)、『姉妹書』、『橄欖樹』(邦訳『オリーブの樹』林水福監修、黄愛玲訳、桜出版)、『燭光盛宴』、『星星都在説話』。短編小説集に『六分之一劇』、『告別孤寂』、『台北車站』、『蔡素芬短編小説選』他。
★こちらのイベントは、「ゴールド会員」の方は無料で聴講いただけます。
事前のお申込みとゴールドカードのご提示が必要です。
日時 / 2017年12月2日 (土) 14時00分~16時00分(開場:13時30分)
会場 / 本店
参加費 / 500円(税込) 当日会場にてお支払いください。
募集人員 / 80名(申し込み先着順) ※定員になり次第、締め切らせていただきます。
申込方法 / 1階カウンターにて参加整理券を差し上げます。
また、お電話によるご予約も承ります。(電話番号:03-3281-8201)
※整理券1枚につき、お1人のご入場とさせていただきます。
※会場で、登壇者の著書を販売します。トーク終了後、サイン会をおこないます。
主催 / 主催:財団法人国家文化芸術基金会/文訊雑誌社/白水社 協賛:八重洲ブックセンター