2017年2月22日、CDシングルとしては19年ぶりの作品となる「流動体について」をリリース。7月にはフジロックフェスティバルで熱狂的な空間を生み出し、9月には絵童話『アイスクリームが溶けてしまう前に』(福音館書店)を刊行するとともに、SEKAI NO OWARIとのコラボ・シングル「フクロウの声が聞こえる」をリリース。
今年の小沢健二のめざましい活動は、日本の音楽シーンに再び大きなインパクトをもたらしました。
そんな小沢健二の活動を、長年、音楽ジャーナリストとして、そして一人のファンとして追いかけてきた宇野維正さんによる著書『小沢健二の帰還』(岩波書店)は、発売前から大きな注目を集めています。
小沢健二の19年におよぶ「空白期」。その間に公表されたすべての資料を読み解き、その活動に新たな光を照らす、入魂の一冊です。
小沢健二が帰還した記念すべき2017年、師走の日曜の昼下がり。発売されたばかりのこの本を手に、宇野維正さんが、90年代にDJやジャーナリストとして小沢健二とも近い場所で活躍し、現在もその画期的内容で話題を集めているヒップホップ論「東京/ブロンクス/HIPHOP」(リアルサウンドで連載中)をはじめ精力的な活動を続けている荏開津広さんと、小沢健二について語り合います。
「『LIFE』以降の小沢健二の音楽を語る上でヒップホップは最も重要な要素」とする宇野維正さんと、『Eclectic』リリース時に小沢健二がおこなった音楽ジャーナリストとの最後のインタビュー(の一つ)も手がけていた荏開津広さん。
小沢健二とヒップホップといえば誰もがまず「今夜はブギーバック」を連想するわけですが、その裏にあったもの、そしてその先にあったものを検証し、語り合う、すべての小沢健二ファンにとって見逃せない貴重なトーク・セッションとなるはず。どうぞ、お楽しみに!
【出演者プロフィール】
宇野維正(うの・これまさ)
1970年、東京都生まれ。映画・音楽ジャーナリスト。上智大学文学部フランス文学科卒業。音楽誌、映画誌などの編集部を経て、2008年に独立。「リアルサウンド映画部」で主筆を務めるほか、ファッション誌や各主要ウェブメディアに多数の連載を持つ。著書に『1998年の宇多田ヒカル』(新潮新書)、『くるりのこと』(くるりとの共著、新潮社)。
荏開津広(えがいつ・ひろし)
東京都生まれ。執筆・翻訳・ディレクション。立教大学文学部英文科中途退学。京都精華大学、立教大学非常勤講師。90年代初頭より黎明期のクラブでDJを開始。以後、主にポピュラー音楽の領域において国内外で活動。展覧会、映像祭のディレクションなども手がける。著書に『人々の音楽について』(EDITION OK FRED)等、訳書に『サウンド・アート』(共訳、フィルム・アート社)。
※当日『SHOE DOG』をお買い上げのお客様には、オリジナル缶バッジ(赤黒2個セット)をプレゼントいたします!
時間 _ 15:00~17:00 (14:30開場)
場所 _ 本屋B&B 世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F
入場料 _ 1500yen + 1 drink order