20歳の女性作家シェリーが1831年に発表した小説『フランケンシュタイン』。
天才科学者と彼が作り出した人造人間の奇妙で哀切な物語は多くの人々の心をつかみ、何度も絵画化・映像化されてきました。
また、シェリーが発した、科学の進歩の延長にある未来は果たして明るいものなのか、という問いは、その後現れた多くのディストピア小説やSF小説のテーマとして普遍的なものとなっており、その後のイギリス文学の想像力の源泉と言えるかもしれません。
今回の読書会では、『フランケンシュタイン』を新訳された英文学者の小林章夫さんをお迎えし、当時の社会について、また本作の魅力と楽しみ方、そしてそこから始まるイギリス文学の豊穣さについて縦横に語って頂きます。(聞き手:光文社古典新訳文庫・創刊編集長 駒井稔)
光文社古典新訳文庫が紀伊國屋書店電子書店KINOPPYとコラボレーションして開催するReaders Club読書会(Reading Session)、第36回です。
○日時:2017年12月18日(月)18:30~ (開場18:15)
○場所:紀伊國屋書店新宿本店 8階イベントスペース
○定員:50名
○参加費:無料
○参加方法:2017年12月3日(日)午前10:00時より2階レジカウンターにてご予約を承ります。お電話でのご予約も同日より承ります。
○お問い合わせ 新宿本店2階カウンター 03-3354-5702
*イベントは1時間30分~2時間程度を予定しております。トーク終了後ご希望の方には講師の著書・翻訳書にサインをお入れします。
*19:30以降の入場はお断りさせて頂く場合がございます。あらかじめご了承ください。
【講師紹介】
小林章夫(こばやし・あきお)
1949年東京生まれ。帝京大学教授、上智大学名誉教授。18世紀イギリス文学を中心に近代イギリスの文学・文化を多角的に研究する。’85年、ヨゼフ・ロゲンドルフ賞受賞。著書に『コーヒー・ハウス』『イギリス名宰相物語』『エロティックな大英帝国』など。主な訳書に『フランケンシュタイン』(シェリー)、は『ご遺体』(イーヴリン・ウォー)、『ワイン物語』(ジョンソン)ほか。
フランケンシュタイン
メアリ・ウルストンクラフト・シェリ-、小林章夫 / 光文社
2010/10出版
ISBN : 9784334752163
価格:¥864(本体¥800)