2015年3月9日(月)

原発事故で、生きものたちに何がおこったか。

永幡嘉之(自然写真家)

原発事故によって人が住めなくなった福島県阿武隈山地の一角。いまでは放射性廃棄物、除染、帰還準備など、人を中心としたニュースが時折流れるのみとなりました。
人がすめなくなった山村に、生きものの調査で通い続けている写真家が見たのは、人の手が加わらなくなって滅びゆく里山の姿でした。
里山とは、人の手によって生物多様性が維持されてきた場所。
原発事故の半年前の「生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)」では、日本が世界に対してアピールした「Satoyama」。
その里山がどうなったのか、そして今後どうなるのか。さらに、人々の懸念の的である放射線による影響は、どのように起こってくるのか……。
3年間の記録から、現状と将来を読み解きます。

【講師紹介】
永幡嘉之(ながはたよしゆき) 自然写真家

1973年兵庫県生まれ、東北地方とロシア極東とを舞台に、自身による昆虫・植物の調査研究を通して、里山と人と自然の歴史を描き出す気鋭の写真家。他方では、自然環境の保全を様々な現場で手がけ、東日本大震災後は津波跡を歩く日々を送る。現在は山形市に居を定め、膨大な標本や写真に囲まれて暮らす。また、ライフワークとして、世界のブナ林を歩き続けている。

★入場料はドリンク付きで1000円です。当日、会場の4F喫茶受付でお支払いくださいませ。
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