天狼院書店店主の三浦でございます。
まずは、天狼院英語部およびに英語ラボの皆様に謝罪申し上げます。
昨年の冬に、鳴り物入りでスタートさせた「天狼院英語部/英語ラボ」ですが、先頭に立って実践して行くはずの店主の僕が、途中で断念してしまったことについて、この場をお借りして謝罪申し上げたいと思います。
申し訳ございませんでした。
天狼院で生み出したプランに従い、およそ3ヶ月に渡って、英語の学習を続けましたが、途中、このまま英語の学習を続けるべきではないと判断して、完全に英語の学習を断念致しました。
言い訳に聞こえるかもしれませんが、その断念した理由を徹底して解明することによって、天狼院に限らず、同じように途中で英語の学習を断念してしまっている方のお役に立てるかと思い、記事にすることにいたしました。
分析した結果を端的に言ってしまえば、失敗の原因はこのひとつに尽きます。
英語の学習をやるべきでないときにやってしまった。
さて、それはいったいどういうことなのか?
実は、英語の学習を始めた当初、31周間で英語を習得することに、絶対的な自信を持っておりました。
「エビングハウスの忘却曲線」や「7%のゆとり」など、様々な脳科学的・心理学的理論を応用して決定的に組み入れた学習方法は、僕が0からおよそ9ヶ月で一発合格した難関国家資格「行政書士試験」の勉強法をトレースしたものでした。
微調整する必要はあったとしても、天狼院が独自に編み出したこの勉強法自体は、間違いはなかったと自負しております。
また、「英語の学習をしなければならない機会」となったら、僕は迷わず、天狼院の英語学習法を採用します。
それでは、何が悪かったのか? 「英語の学習をやるべきでないときにやってしまった」とはどういうことなのか?
これは、今思えば、簡単な話です。
僕は、英語の学習がまるで必要のない時期に英語の学習を初めてしまったのです。
たとえば、これが来年、天狼院がニューヨークに出店する計画があれば、話は違っています。
「英語の学習が必要のある時期」の学習開始となるので、これはやる意義があります。
そうでなくとも、海外の会社と取引を開始したり、会社で英語を使わなければならないという状況が増えたとしたら、これも、「英語の学習が必要のある時期」にコンバージョン(変換)されます。
つまり、僕の場合、「天狼院の文化祭で英語でスピーチする」という、低い動機だったために必要性が薄くなっていたということになります。
2、3ヶ月の間、朝7時から天狼院をあけて、週10時間学習を続けていたのですが、おかしなことですが、本業に影響が出るようになりました。天狼院の仕事は増える一方なのに、優先度が低い英語の学習を続けていたのです。それによって、一時的に売上も低下しました。打つべき施策も打てなくなりました。今考えてみると、その時間のロスは、後々まで経営に響きました。
経営よりも、まるで「意地を張る」ようにして、冷静に考えれば今少しもする必要のない英語の学習に囚われていたのです。
それは、僕だけの特殊な事情なのか?
きっとそうではないでしょう。
誰しもが、忙しい。
そして、ほとんどの人は、英語の学習よりもやるべきことが無数にある。
つまり、英語の学習は、「英語の学習が必要のある時期」にやらなければ、マイナスに作用することもあると、僕は身を持って体験したのです。
それでは、具体的に「英語の学習をやるべきではない場合」とはどういう状況のことをいうのでしょうか?
それも明確に見えてきました。
ネガティブな目的で英語の学習をやるべきではない
ということです。
「ネガティブな目的」とは、たとえば、こういう場合のことです。
「学生時代に英語を身につけられなかったから、コンプレックスになっている。それを解消するために勉強しよう」
「世の中、英語くらいできるのが当たり前になってきたので、遅れたくないから勉強しよう」
また、次の場合も学習の開始をおすすめしません。
勉強の動機がよわいときは英語の学習をやるべきではない
「いつかは勉強したいと思っていたから今、勉強を始めてみよう」
これでは、学習は続きません。そして、投じた時間に比して、効果が薄い。
つまり、人生の時間を無駄にすることになります。
英語の学習が、人生にとって、害悪となります。
それなら、別のことに時間を割いたほうがいいでしょう。
翻って考えるに、英語の学習をしなければならない、したほうがいい場合、「英語の学習が必要のある時期」というものが見えてきます。
そう、今まで述べてきたことのちょうど逆の場合ということになります。
「英語の学習が必要のある時期」
・海外への赴任が決まった場合
・外資系の企業につとめた場合
・目的の起業に就職のために英語のスキルが必須となった場合
・長く海外旅行したい場合/長く逗留したい場合
・海外の文献を多数調べる必要ができた場合
これらの場合、自動的に習得しなければならない「〆切」が設定されるので、学習効率は飛躍的に伸びます。動機も強いので、英語の学習に時間を投資する意味合いが出てきます。
こう考えていくと、日本人のほとんどの人が、英語の学習が必要ないことになります。
それでもなお「英語の勉強をしてみたい!」という方がいますよね。
そして、英語の学習をするための時間が比較的取れる方がいると思います。
その方におすすめするのが【TOEICの学習】です。
「TOEICを高得点取っても実際には話せない!役に立たない!」
という声も聞こえてきます。それはそうだと思います。TOEICをパーフェクトに勉強したとしても、話せるようになるとは限らないし、使えるようにもならないでしょう。
それでもなお、僕がどうしても学習したい人にTOEICの学習をおすすめするのは、TOEICには、学習動機を高めるための仕組みが組み込まれているからです。
つまり、「ゲーミフィケーションの理論」が組み込まれている。
たとえば、ゲームをするように、スコアを競うことは、学習のモチベーションを高めるための、ひとつの大きな契機になります。
ようするに、これまで僕が「英語の学習をするべきでない」と言ってきたケースの人でも、人為的に「学習動機」を抱かせる優れたシステムとなっているということです。
以上の考察を踏まえて、天狼院英語部/英語ラボは、以下のように改編することに致しました。
名称:新生「天狼院英語部」に統合
コース:「TOEICパーフェクトスコアラーコース」と「英語部実践コース」に分化開催
*どちらのコースにも参加できます。
日時:基本的に毎週月曜日に固定
*月に一回休日祭日に英語本の著者や編集者、著名人を招いて英語部主催の「英語部特講」を別会場で開催
対象者:「英語学習が必要のある時期」にある人
*「英語の学習をやるべきではない場合」に該当する方は、ぜひ、TOEIC学習に挑戦してください。
部費:部活2,000円/特講5,000円(2授業)
*レギュラー外の講師の先生を招く場合、プラスになる場合がございます。
「TOEICパーフェクトスコアラーコース」
TOEICパーフェクトスコアラーにして英語本の著者・編集者である渡邉淳先生にレギュラー講師として来て頂き、主に「本」を使ったTOEIC学習方法を徹底して教えて頂きます。また、月に一度の「英語部特講」では、渡邉さんがインタビューアーとなり、他のTOEICパーフェクトスコアラーの方に来て頂き、その勉強法を披露して頂きます。毎回一部ニコニコ生放送「天狼院チャンネル」で配信予定です。
「英語部実践コース」
プロの英語講師カナミ先生に、英会話を中心に実践的な英語を教えて頂きます。これから、ネイティブの先生も合流予定です。また新しくプランニングされた「天狼院英語部学習プラン」の実践を推進します。部活ですので、英語を学習する仲間と一緒に学んでいきます。
そして、新生「天狼院英語部」として、第一弾のイベントが決定したしました!
1月26日(月)の夜、今やFacebook上で最大のTOEIC学習グループ(現在656人所属)に成長した天狼院主宰のグループ「TOEIC990点パーフェクトスコアラーが選ぶ本気で使える英語本25冊!使い倒し塾《天狼院》」の初めての実践講義を開催します!この棚の本を選書頂いた、TOEICパーフェクトスコアラー渡邉淳さんをお招きして、どうやって「本」を中心としたTOEIC学習をするのかを徹底して教えて頂きます。
渡邉先生は、「本だけでTOEICパーフェクトスコアラーになることが可能!」と言い切ります。
その極意をお教え頂きます。
前半の基本編1時間はニコニコ生放送「天狼院チャンネル」で放送しますが、更に奥深い実践編は天狼院のイベントに参加された方だけにお教えします。
ぜひ、参加頂ければと思います。
スタジオも兼ねる天狼院書店で行いますので、限定20名様で行きたいと思います。
どうぞよろしくお願いします。
【概要】
日時:1月26日(月)
19:30〜21:40(19:00受付開始)
基本編 19:30〜20:30
実践編 20:40〜21:40
*前半19:30〜20:30はニコニコ生放送「天狼院チャンネル」で放送致します。
定員:20名様限定
部費:2,000円
*部活チケットをお持ちの方はお使い頂けます。
*年間パスポートをお持ちの方は無料で参加頂けます。
場所:天狼院書店「東京天狼院」
【プロフィール】
渡邉 淳(わたなべ あつし・英語学習コンシェルジュ)
1984年、千葉県富津市生まれ。東京外国語大学卒業。留学なしでTOEIC990点満点を取得。
教材制作会社を経て、現在、フリーランスの編集者・ライター、TOEIC 対策クラス講師として活動中。
ブログやTwitterを中心に、日々 TOEIC に関する情報を発信している。
http://www.toeic990er-for-learners.com/blog/
https://twitter.com/porpor35
著書に『1日5分からはじめる! 英語学習手帳』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)、共著に『毎日の英単語』(朝日新聞出版)がある。