毎月、いま注目のクリエイターを紹介する、箱のような本棚「BOOK BOX」。
44回目となる今月は、グラフィックデザイナーの田久保彬さんです。
展示のメインとなるのは、月刊ブレーンの隔月連載企画「感じるブックジャケット」。
「パチカ」という加熱型押しを施した部分が透明化する特殊な紙を使った文庫本のブックカバーを展示販売します。(展示場所:デザイン/建築コーナー)
田久保氏がブックデザインを手がけたトヨタ博物館(愛知県長久手市)発行の写真集『The Museum of MOTION』、ご自身もプロジェクトメンバーであるidontkonw.tokyo(アイドントノウ)の文具アイテム「HINGE」もあわせて展示。いずれも店頭にて購入可能です。
【ブックジャケットの企画意図】(田久保氏コメント)
ブックカバーって、かけてしまうと何の本だかわからなくなってしまう。
かといって本の表紙が丸見えなのはちょっぴり恥ずかしいこともある。
そこで、汚れや視線から本を守るという本来の機能は保ちつつ、本の表紙も少しだけ視認できるカバーをつくりました。
モチーフとしたのは絵巻物などの大和絵によく見られる「すやり霞」。
霞の切れ間から景色や町並みを見るように、本それぞれの物語が隙間に覗くチラリズムのブックカバーです。
ぜひお手持ちの文庫本に霞をかけてみてください。
【プロフィール】
田久保 彬(たくぼ・あきら)
2004年 中央大学文学部卒業。大学で記号論や言語学を学び、
桑沢デザイン研究所、Typeshop_gにてタイポグラフィーへの造詣を深める。
広告制作会社を経て、佐藤卓デザイン事務所に所属後、
2014年 TAKUBO DESIGN STUDIOを設立。
CI、広告、パッケージ、ブックデザイン、会場空間など幅広く手がける。
東京都市大学非常勤講師。
会期 / 2018年01月05日(金) – 2018年01月31日(水)
時間 / 7:00~翌2:00(営業時間)
場所 / 蔦屋書店2号館 1階 ブックフロア
主催 / 代官山 蔦屋書店
共催・協力 / 株式会社竹尾
問い合わせ先 / 03-3770-2525