20世紀を代表する哲学者ジル・ドゥルーズ(1925-95年)は、『差異と反復』(1968年)と『意味の論理学』(1969年)を公刊したあと、精神科医であるフェリックス・ガタリ(1930-92年)との協同作業に挑んだ。その成果は『アンチ・オイディプス』(1972年)と『千のプラトー』(1980年)という世間を驚愕させる著作を生み出し、さらに晩年に至って『哲学とは何か』(1991年)を世に問うことになる。
これら3冊を貫くただ一つの課題とは何だったのか? そして、それは今日の情勢、とりわけ2011年以降の日本の情勢の下でも有効性をもちうるのか?
誰もなしえなかった大胆にして精緻な読解を新著『三つの革命──ドゥルーズ゠ガタリの政治哲学』で行った佐藤嘉幸と廣瀬純が、独自のドゥルーズ゠ガタリ読解で知られる江川隆男に対峙する。初顔合わせとなる未曾有の討論が、ここに始まる!
★こちらのイベントは、「ゴールド会員」の方は無料で聴講いただけます。
事前のお申込みとゴールドカードのご提示が必要です。
日時 / 2018年1月16日 (火) 19時00分~(開場:18時30分)
会場 / 本店 8F ギャラリー
参加費 / 500円(税込) 当日会場にてお支払いください。
募集人員 / 80名(申し込み先着順) ※定員になり次第、締め切らせていただきます。
主催 / 主催:八重洲ブックセンター 協賛:講談社
申込方法 / 1階カウンターにて参加整理券をお渡しいたします。
また、お電話によるご予約も承ります。(電話番号:03-3281-8201)
※参加整理券1枚につき、お1人のご入場とさせていただきます。
▼トークショー終了後、サイン会を行ないます。『三つの革命』(本体価格2,000円+税)をお求めの方に、佐藤嘉幸さん・廣瀬純さんのサインが入ります。
《講演者紹介》
佐藤嘉幸(さとう・よしゆき)
1971年、京都府生まれ。京都大学大学院経済学研究科博士課程修了。博士(経済学)取得。パリ第10大学大学院認識・文化研究科哲学専攻修了。博士(哲学)取得。現在、筑波大学人文社会科学研究科准教授。専門は、フランス現代思想、権力理論。主な著書に、『権力と抵抗』(人文書院)、『新自由主義と権力』(人文書院)、『脱原発の哲学』(田口卓臣との共著、人文書院)ほか。主な訳書に、ジュディス・バトラー『自分自身を説明すること』(共訳、月曜社)、『権力の心的な生』(共訳、月曜社)、ミシェル・フーコー『ユートピア的身体/ヘテロトピア』(水声社)ほか。
廣瀬純(ひろせ・じゅん)
1971年、東京都生まれ。早稲田大学大学院文学研究科芸術学専攻修士課程修了。パリ第3大学映画視聴覚研究科博士課程中退。現在、龍谷大学経営学部教授。専門は、映画論、現代思想、フランス語・フランス文学。主な著書に、『美味しい料理の哲学』(河出書房新社)、『シネキャピタル』(洛北出版)、『アントニオ・ネグリ 革命の哲学』(青土社)、『暴力階級とは何か』(航思社)ほか。主な訳書に、トニ・ネグリ『芸術とマルチチュード』(共訳、月曜社)、アントニオ・ネグリ『未来派左翼』(NHKブックス)ほか。
江川隆男(えがわ・たかお)
1958年、東京都生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得満期退学。博士(文学)。現在、立教大学現代心理学部教授。専門は、西洋近現代哲学・精神と身体の倫理学・反道徳主義的倫理学。主な著書に、『存在と差異』(知泉書館)、『死の哲学』、『超人の倫理』、『アンチ・モラリア』(以上、河出書房新社)ほか。主な訳書に、エミール・ブレイエ『初期ストア哲学における非物体的なものの理論』(月曜社)、ジル・ドゥルーズ『ニーチェと哲学』(河出文庫)、ジル・ドゥルーズ+クレール・パルネ『対話』(共訳、河出文庫)ほか。