2018年3月23日(金)

消えゆく横丁、増える横丁本。『東京ヤミ市酒場』(京阪神エルマガジン社)刊行記念 フリート横田 × 井上健一郎 トークショー

logo_title100「狭く、薄暗いけど、何か癒される」。古びた大衆酒場、横丁、路地のあの感じはどこからやって来たのだろう? 答えは、戦後まもなく生まれた〝ヤミ市〟にありましたーー。

新橋、新宿、渋谷をはじめ、神田、大井町、横浜、横須賀、西荻窪に吉祥寺…、現在繁華街になっている首都圏の各駅前に終戦するやいなや自然発生的にできたヤミ市。そのヤミ市にルーツをもつ「ヤミ市酒場」は、いまもわずかに街に残っています。2017年秋に刊行した『東京ヤミ市酒場』は、その流転の飲み屋史を、多数の資料にあたり、100人以上の古老たちに聞き取り取材した証言を元に背景をまとめつつ、それをいまも飲みに行ける酒場案内に落とし込んだルポルタージュです。

今回のトークショーでは、著者・フリート横田さんとヤミ市を起源とする横丁を研究する井上健一郎さんの二人が、ヤミ市酒場の愉しみ(失敗談も!?)、また取材を通じて知り得たそれぞれの街の〝正史には載っていない〟エピソード、本には収録しきれなかった裏話までを語ります。

また、ヤミ市酒場、古い飲み屋横丁が消えゆく一方で、本書を含む「横丁本」が昨今増えていることについても、考察します。建築を通じて見るもの、酒場や人を訪ねるもの、本によってアプローチはそれぞれ。自分なら酒場横丁をどのように捉えるかな…のヒントにも。ヤミ市酒場で飲んでいるかのような気分でお楽しみください。

フリート横田(フリート・よこた)
文筆家・路地徘徊家。昭和54年(1979)築地生まれ、幼少期は江東区東陽、その後は茨城で育つ。出版社勤務を経て、独立後は編集集団「フリート」を立ち上げ、代表取締役を務める。タウン誌の編集長を経験したほか、現在も街歩き系ムックや雑誌の執筆・編集を多数手がける。戦後~高度経済成長期の街並み・路地・酒場・古老の昔話を求め徘徊。著書に『東京ノスタルジック百景ー失われつつある昭和の風景を探しに』世界文化社(2017)がある。Twitter:@fleetyokota

井上健一郎(いのうえ・けんいちろう)
昭和59年(1984)、新潟県生まれ。法政大学工学部都市環境デザイン工学科卒業。建設業の会社員のかたわら、戦後ヤミ市を起源とする横丁の形成過程について調査・研究を行っている。単著に『吉祥寺「ハモニカ横丁」物語』国書刊行会(2015)、共著に『盛り場はヤミ市から生まれた』青弓社(2013)がある。

開催日
2018年3月23日(金)

時間
19時30分スタート/21時頃終了予定  *イベント当日、お店は18時にてクローズ致します

会場
Title 1階特設スペース

参加費
1000円+1ドリンク500円

定員
25名

お申し込み
手順1:メールの件名にイベント名、メール本文にお名前(氏名)/電話番号/枚数(1人2枚まで)を明記して、以下のアドレスに送信ください。

title@title-books.com

手順2:「予約完了」の返信をいたします。(メールの受信設定にご注意ください)。

手順3:参加費は当日会場受付でのお支払いとなります。

お申し込み・ご予約は定員に達し次第締め切らせていただきます。

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