2018年3月31日(土)

翻訳ナイト――第四回日本翻訳大賞 最終選考対象作5作決定!金原瑞人、岸本佐知子、柴田元幸、西崎憲、松永美穂、米光一成

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皆様の御協力で日本翻訳大賞も四回目を迎えることができました。二〇一七年は翻訳の当たり年で、素晴らしい翻訳書が何冊も何冊も現れました。そのぶん選考も大変になりそうですが、もちろんそれは嬉しい大変さということになります。
イベント当日には、二次選考対象作品十八作品から、最終選考に臨む五作が 決定しています。十八作のこと、五作のこと、そして翻訳のあれこれを語る楽しい一夜にしたいと思っております。春の一夜、翻訳の夜に、ぜひ御来駕ください。

選考委員一同

■第四回日本翻訳大賞2次選考対象作品(18作、作品名50音順)

『アオイガーデン』ピョン・ヘヨン、きむ ふな訳、 CUON(韓国、韓国語/朝鮮語)
『噓の木』フランシス・ハーディング、児玉敦子訳、東京創元社(イギリス、英語)
『オープン・シティ』テジュ・コール、小磯洋光訳、新潮社(アメリカ、英語)
『サイモンvs人類平等化計画』ベッキー・アルバー タリ、三辺律子訳、岩波書店(アメリカ、英語)
『殺人者の記憶法』キム・ヨンハ、吉川凪訳、CUON (韓国、韓国語/朝鮮語)
『死体展覧会』ハサン・ブラーシム、藤井光訳、白水社(イラク、原文アラビア語、本書は英訳からの訳)
『七年の夜』チョン・ユジョン、カン・バンファ訳、書肆侃侃房(韓国、韓国語/朝鮮語)
『ただの黒人であることの重み ニール・ホール詩集』ニール・ホール、大森一輝訳、彩流社(アメリカ、英語)
『駐露全権公使 榎本武揚』ヴャチェスラフ・カリキンスキイ、藤田葵訳、群像社(ロシア、ロシア語)
『中国が愛を知ったころ 張愛玲短篇選』張愛玲、 濱田麻矢訳、岩波書店(中国、中国語)
『人形』ボレスワフ・プルス、 関口時正訳、未知谷(ポーランド、ポーランド語)
『肺都』エドワード・ケアリー、古屋美登里訳、東京創元社(イギリス、英語)
『ビリー・リンの永遠の一日』ベン・ファウンテン、上岡伸雄訳、新潮社(アメリカ、英語)
『深い穴に落ちてしまった』イバン・レピラ、白川貴子訳、東京創元社(スペイン、スペイン語)
『星空 The Starry Starry Night』ジミー・リャオ、天野健太郎訳、トゥーヴァージンズ(台湾、中国語)
『マッドジャーマンズ ドイツ移民物語』ビルギット・ヴァイエ、山口侑紀訳、花伝社(ドイツ、ドイツ語)
『リラとわたし ナポリの物語1』エレナ・フェッランテ、飯田亮介訳、早川書房(イタリア、イタリア語)
『私の名前はルーシー・バートン』エリザベス・ストラウト、小川高義訳、早川書房(アメリカ、英語)

【プロフィール】
金原瑞人(かねはら みずひと)
1954年岡山市生まれ。法政大学教授・翻訳家。児童書やヤングアダルトむけの作品のほか、一般書、ノンフィクションなど、今までに500作品を超える翻訳を手がける。訳書に『ゴーストドラム』『豚の死なない日』『青空のむこう』『国のない男』『不思議を売る男』『バーティミアス』『パーシー・ジャクソンとオリンポスの神々』『ジョン万次郎 海を渡ったサムライ魂』『さよならを待つふたりのために』など。エッセイに『翻訳家じゃなくてカレー屋になるはずだった』『翻訳のさじかげん』など。日本の古典の翻案に『雨月物語』『仮名手本忠臣蔵』『怪談牡丹灯籠』。

岸本佐知子(きしもと さちこ)
翻訳家。訳書にリディア・デイヴィス『話の終わり』、ミランダ・ジュライ『あなたを選んでくれるもの』、ジョージ・ソーンダーズ『短くて恐ろしいフィルの時代』、ジャネット・ウィンターソン『灯台守の話』、ショーン・タン『遠い町から来た話』など。編訳書に『変愛小説集』、『楽しい夜』、『コドモノセカイ』など。著書に『気になる部分』、『ねにもつタイプ』、『なんらかの事情』などがある。

柴田元幸(しばた もとゆき)
翻訳家、東京大学文学部名誉教授。東京都生まれ。ポール・オースター、レベッカ・ブラウン、スティーヴン・ミルハウザー、スチュアート・ダイベック、スティーヴ・エリクソンなど、現代アメリカ文学を数多く翻訳。2010年、トマス・ピンチョン『メイスン&ディクスン』(新潮社)で日本翻訳文化賞を受賞。最近の翻訳に、ジャック・ロンドン『犬物語』(スイッチ・パブリッシング)やレアード・ハント『ネバーホーム』(朝日新聞出版)、マーク・トウェイン『ハックルベリー・フィンの冒けん』(研究社)、編訳書に、レアード・ハント『英文創作教室 Writing Your Own Stories』(研究社)など。文芸誌『MONKEY』、および英語文芸誌 Monkey Business 責任編集。2017年、早稲田大学坪内逍遙大賞を受賞。

西崎憲(にしざき けん)
文学ムック『たべるのがおそい』編集長、翻訳家、作家。訳書に『郵便 局と蛇』コッパード、『ヴァージニア・ウルフ短篇集』『ヘミングウェ イ短篇集』など。小説に『世界の果ての庭』『蕃東国年代記』『ゆみに 町ガイドブック』『飛行士と東京の雨の森』など。歌人フラワーしげる として歌集『ビットとデシベル』あり。電子書籍レーベル〈惑星と口笛 ブックス planet-and-whistle.com〉 主宰。

松永美穂(まつなが みほ)
翻訳家(ドイツ語圏の文学)。早稲田大学文学学術院教授。訳書にベルンハルト・シュリンク『朗読者』、『階段を下りる女』、セース・ノーテボーム『儀式』、アンドレアス・セシェ『ナミコとささやき声』、ペーター・シュタム『誰もいないホテルで』など。2000年毎日出版文化賞特別賞、2015年日本絵本大賞翻訳絵本賞受賞。

米光一成(よねみつ かずなり)
ゲーム作家・ライター・デジタルハリウッド大学客員教授。日本翻訳大
賞助手。
宣伝会議「編集ライター養成講座 即戦力コース」専任講師。『ぷよぷ
よ』『バロック』『想像と言葉』『はぁって言うゲーム』などゲーム監
督・脚本・企画を数多く手がける。池袋コミュニティ・カレッジ「ゲー
ムづくり道場」の道場主。Twitter @yonemitsu

日程 / 2018年3月31日 (土)
時間 / 18:00~19:30 開場 17:30~
料金 / 1,080円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00

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