2018年4月7日(土)

長島有里枝 × 大島智子 × 西島大介トークイベント「それは平坦な戦場なのか? そして僕らはいまだに生き延びているか?」 『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ――岡崎京子を捜す』(新曜社)刊行記念

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今年2月14日に刊行された、岡崎京子『リバーズ・エッジ』へのオマージュ集『エッジ・オブ・リバーズ・エッジ—-岡崎京子を捜す』。
33人の世代もフィールドも異なるクリエイターたちによるヴィヴィッドなテキストや表現の数々は、『リバーズ・エッジ』が描かれた「90年代」を超えていまだ刺激的で解明しつくせない作品であることの証でしょう。
本イベントでは、同書籍に参加した、写真家・長島有里枝とイラストレーター・大島智子、そして漫画家・西島大介という稀有なトライアングルが、この作品の語られざる魅力にじわじわとアプローチしていきます。
岡崎と面識があり、「(岡崎のこの作品を)他の作品と比べて特にシリアスだと考える向きもあるようだが、私に言わせれば岡崎さんの作品はどれもいつでも、痛いほどシリアスだ。
ただ、そんな自分のシリアスネスを笑い飛ばすことを念頭に置いて、岡崎さんは漫画を描いていたのかもしれないと思う。
坊主にしておっぱいを出しても、中身は優等生ブスキャラだった自分の真面目さを、わたしが笑い飛ばそうとしたように。」と書く、写真家・長島有里枝と、「どうあがいても『リバーズ・エッジ』の登場人物になれない当時の自分と、死体を見つけることができないであろう、私の描く女の子/男の子たちを重ねながら(イラストを)描いてみました」という大島智子。
そして、「もしも今この瞬間 2049年のどこかに<岡崎京子>が生き延びていたら?」として、16ページの物語を描き切った西島大介。
貴重なこの機会、どうぞお聞き逃し、お見逃しなく!

【プロフィール】
長島有里枝(ながしま・ゆりえ)
1973年、東京都生まれ。写真家。1995年、武蔵野美術大学視覚伝達デザイン学科卒業。1999年、カリフォルニア芸術大学MFA修了。2015年、武蔵大学社会学部前期博士課程修了。1993年、「アーバナート#2」展でパルコ賞を受賞。2001年、『PASTIME PARADISE』で第26回木村伊兵衛写真賞受賞。作品集に、『empty white room』(1995)、『家族』(1998)、『SWISS』(2010)、『5 Comes After 6』(2014)。また、2010年、『背中の記憶』が第23回三島由紀夫賞候補、第26回講談社エッセイ賞受賞。2017年、公立美術館での初の個展『長島有里枝 そしてひとつまみの皮肉と、愛を少々』開催(東京都写真美術館)。7月6日まで、静岡県三島市のIZU PHOTO MUSEUMにてグループ展 『forever(and again) 』に参加している。

大島智子(おおしま・ともこ)
神奈川県生まれ。イラストレーター、映像作家。2010年からイラストを元にしたGIFアニメをTumblr上に公開し始める。どこにでもいるような女の子の繊細さやアンニュイな雰囲気の絵が特徴的で、女性を中心に強い支持を集める。また、泉まくらのアートワーク制作、玉城ティナのグッズデザイン、最果タヒの詩や紗倉まなによる短編小説の挿絵なども手掛ける。2017年11月、 初の個展『パルコでもロイホでもラブホでもいいよ』をGALLERY X BY PARCOにて開催。2018年からは漫画家としての活動もスタート。著書に『Less than A4』(2017)。

西島大介(にしじま・だいすけ)
1974年、東京都生まれ。漫画家として2004年、早川書房のSF叢書「Jコレクション」より描き下ろし単行本『凹村戦争』でデビュー。同作では『リバーズ・エッジ』を完コピし、黒地に白文字で唐突にBlurの歌詞を引用。『世界の終わりの魔法使い』(2005〜2012)『すべてがちょっとずつ優しい世界』(2012)『Young, Alive, in Love』(2013〜2014)など作品多数。ベトナム戦争を描いた長編『ディエンビエンフー』(2007〜2016)は12巻を刊行するも掲載誌休刊のため未完だったが、双葉社へ移籍し完結編『ディエンビエンフー TRUE END』(2017〜)として連載中。「DJまほうつかい」名義でピアノソロによる音楽活動を行い、最新リリースはアナログ盤『Girl/Boy EP』(HEADZ)。個展、展示も多い。

日程 / 2018年4月7日 (土)
時間 / 14:00~15:30 開場 13:30~
料金 / 1,350円(税込)
定員 / 110名様
会場 / 本店 大教室
お問合せ先 / 青山ブックセンター 本店
電話 / 03-5485-5511
受付時間 / 10:00~22:00

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