もう絵画はいらない、ソヴィエトにもっと本とポスターを!
——20世紀初頭のロシア、革命に熱狂した芸術家たちは絵筆を捨てて社会主義建設のための創造に身を投じた。こうして興隆したのがロシア構成主義です。構成主義は合理的な生活に適した家具や、社会主義の理念を宣伝するためのポスター、インパクトある装丁など数々のデザインを生み出し、それらは現代でも多くのアーティストやデザイナーのアイディアの源泉となっています。
日本初のロトチェンコの本格的なモノグラフ『ロトチェンコとソヴィエト文化の建設』(河村彩)の刊行を記念し、著者の河村彩さんと、聞き手にアートディレクターの加藤賢策さんをお招きしてのトークイベントです。
抽象画、デザイン、写真とジャンルを超えてソヴィエト文化の建設=構成(コンストラクション)を試みたロトチェンコと、書籍や展示会場のデザインで空間と人間とのインタラクティヴな関係を模索したリシツキー。ロシア美術研究者の河村がロトチェンコを、デザイナーの加藤がリシツキーを紹介し、二人の構成主義者を対比させることで、ロシアのデザインの多様な展開と現代へのヒントを探ります。当日は魅力的で貴重な図版を多数紹介!お楽しみに。
河村彩(かわむらあや)
近現代美術、特にロシア・アヴァンギャルドを専門に研究。博士(学術)。東京大学、首都大学東京、早稲田大学等で講師を務める。共著に『ロシア文化の方船――ソ連崩壊から二〇年』(共著、東洋書店、2011年)など。
加藤賢策(かとうけんさく)
アートディレクター/グラフィックデザイナー。株式会社ラボラトリーズ代表。武蔵野美術大学非常勤講師。主な領域はアートや建築、思想などのグラフィックデザイン全般。
http://www.labor-atories.com
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出演 _
河村彩(ロシア・ソヴィエト近現代美術、表象文化論)
加藤賢策(LABORATORIES 代表、アートディレクター&グラフィックデザイナー)
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時間 _
20:00~22:00 (19:30開場)
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場所 _
本屋B&B
世田谷区北沢2-12-4 第2マツヤビル2F -
入場料 _
1500yen + 1 drink order